5日(月)は、寒冷前線が本州付近を通過し、その後は北から涼しい空気が流れ込みやすい状態が続くでしょう。8日(木)は二十四節気の「寒露(かんろ)」。暦通り、秋が一層深まりそうです。

4日(日)〜5日(月)にかけて寒冷前線通過

4日(日)は、日本海に延びる前線に向かって湿った空気が流れ込みます。
北海道や東北、北陸、近畿の日本海側、山陰は雨の降る所があるでしょう。特に、北海道の太平洋側や東北には、発達した雨雲やカミナリ雲がかかる見込みです。関東から九州も雲が広がりやすいでしょう。

5日(月)にかけて、寒冷前線が本州付近を通過する見込みです。ザッと雨の降る所が多く、北海道や東北、北陸を中心に発達した雨雲がかかるでしょう。
前線の通過後は、大陸から寒気が流れ込ます。冬に流れ込むような強い寒気ではありませんが、この時期は日本海の海面水温はまだ高く、雨雲が発生しやすいでしょう。北海道や東北の日本海側、北陸では、6日(火)にかけても、雨の降りやすい状態が続く見込みです。近畿の日本海側や山陰にも、日本海で発生した雨雲がかかるでしょう。
さらに、北海道付近の上空およそ5500メートルには、一時的にマイナス24℃くらいの11月上旬並みの寒気が流れ込む見込みです。このため、雨雲は発達しやすく、カミナリが鳴ることもあるでしょう。カミナリ雲の下では、突風などの竜巻が発生することもあります。発達した積乱雲が近づく兆しがある場合は、建物の中など安全な場所に移動して下さい。北海道では、7日(水)にかけても雨雲がかかりそうです。

寒冷前線の通過後は秋が深まる 東京都心で最低気温10月下旬並みも

寒冷前線が通過したあとは、大陸の高気圧が本州付近に張り出し、7日(水)から10日(土)頃にかけて、日本付近を高気圧が移動する見込みです。九州から近畿の太平洋側や東海、関東では、雲の広がることがありますが、広い範囲で大体晴れるでしょう。

さて、寒冷前線が通過する前は、日本付近に暖かい空気が流れ込むため、この時期としては気温は高めの所が多いですが、寒冷前線が通過した後、来週後半にかけて、北から涼しい空気が関東付近にかけて流れ込みやすい状態が続く見込みです。来週後半にかけて、最高気温は、札幌は20℃に届かず、東京都心も25℃に届かないなど、北海道から関東を中心に、平年並みの日が続く所が多いでしょう。朝晩もこの時期らしくヒンヤリする日が続きます。特に来週後半は、内陸を中心に冷えて、東京都心でも最低気温は15℃以下になり、10月下旬並みになる日もある予想です。
8日(木)は二十四節気の「寒露(かんろ)」。秋分から数えて15日目で、野草に露が宿る頃です。日中も肌寒く感じる日が増えてくる頃。どうやら暦通り、秋は一層深まりそうです。
これから使う寝具を晴れる日に干すなど、少しずつ寒い季節を過ごす準備をしておくとよさそうです。