五味を楽しみましょう!口の養生は全身の摂生に導く

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おいしさを感じてお腹に収めたとき「調理」は終了する

 あの有名な書物、貝原益軒の養生訓に『五味をそなへて、少しづつ食へば病生せず。』とあります。いろいろな食べ物を味わうことが病気の予防につながると言っています。まさに医食同源です。

味わうためには・・・、
食べたいなぁと思うものを口の中に入れる

⇒ 前歯や奥歯を使って、あごの力で噛み砕いたり噛み締めたりする。
⇒ 更に舌などの口の中の巧みな動きを使って、偏りがないようにモグモグする。

こうすれば食材の持つ独特の歯ごたえやエキスを味わえますよね。

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100歳超えのご長寿さんが食べているものは?ズバリ、健康で長生きできる食事法はコレだった! https://cocokara-next.com/food_and_diet/healthy-and-long-lived-medical-diet/


いくら目の前においしそうなメニューが並んでも、その食感や味覚を楽しみ、空腹が満たされなければ意味がありません。

そこで注意することは『オーラル・フレイル』と呼ばれる口の機能の衰え。

今までの食生活で自覚したことがなかった、ちょっとした変化ってありませんか?

例えば、硬いものが食べ難くなったり、飲み物でもむせることが多くなった。呂律が怪しくなったとか滑舌が悪くなった。口の中が渇くようになったなど。

ここで歯の噛み方についてみなさんに試してもらいたいことがあります。

奥歯を使って噛み締めてみて下さい。ほおの外側(咬筋)とこめかみ(側頭筋)の両方が動くのが分かると思います。しかし前歯だけの噛み合わせを繰り返した場合は前者の咬筋しか動きません。

要するに奥歯も使ってよく噛んだりすり潰したりすることで、頭につながる部位も活性化されるのです。

更に大切なのは、オーラル・フレイルは嚥下障害から全身疾患に増悪するはじまりだということ。

全身につながる負の連鎖を見据えて、医科と歯科の連携が進められています。

と言いますのも、歯科領域に於いての守備範囲が広がりました。

新しく「口腔機能低下症」という疾患が定義されたのです。これは歯の喪失を予防したり治療することだけでなく、口の機能を維持させるためのサポートも重要との概念に基づいています。むし歯の治療,入れ歯やインプラントの他に、唾液の分泌や舌の力、咀嚼などの機能を診断して維持,回復できる可能性を高めるのです。

歯科も医科も早期発見は悪化を防ぐために絶対必要な対策です。今とむかしの容態を比較してくれる「かかりつけの歯医者さん」を持ちませんか?たまたま治療で使っていた診察券の歯科クリニックは、ここで言う「かかりつけ」ではありませんよ。だけどその歯科クリニックを「かかりつけ」にすることはできますね。

今月初めに唾液の分泌を促すための興味深い方法を教えて頂きました。歯ブラシで舌の先と両側をトントンとタッチするだけで、唾液が分泌されるのだそうです。熊本地震の避難所では水不足のために口腔衛生が行き届かなかったそうです。そこでこのタッピングを指導したところ効果が表れたと聴きました。早速私も毎朝毎晩歯みがきの次いでにやっています。やっぱり口の中が潤っているのを実感します。

「モグモグ」と食材の旨味を楽しんで「ごっくん」できれば「生き生き」してきますよ。

参考;2019年7月6日 第25回口腔保健シンポジウム 「お口が大切!健康寿命〜秘訣はオーラルフレイルの予防〜」聴講より

[文:健康わくわくサイト 人生100年時代に役立つトレヴィアをお届けします]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

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株式会社SOily 代表取締役 岡本 頼幸

幼少時代から生命の不思議に取り付かれてきました。
生体の分化発生の不思議を研究 〜 免疫検査を通しての患者様への想い 〜 医療・健康機器のユーザー様から頂いた奉仕の心・・・。
これらのことから医療・健康の大切さを、長年にわたって実感して参りました。
今、予防医療というポピュレーションストラテジーが重要になっています。
更に「競技スポーツ」に「健康スポーツ」という親しみ易い概念も取り入れようとしています。
みなさまが人生の目的を達成するために大切な、「健康」についてのトレヴィアをお届けしたいと思っています。
みなさまの目となり耳となりそして足となって得た豆知識を、私の経験を交えてできるだけ分かり易くお伝えできれば幸いです。