女性をトータルサポートする美人女医・南真実子先生が、体のお悩みにレスキューする連載企画。

今回はデリケートゾーンのありがちな悩みについて、南先生に伺いました。部位が部位なだけに、悩んでも人に聞きにくいものですよね。産婦人科専門医の南先生がアンサー!

「最近、デリケートゾーンのニオイに悩んでいます。ニオイの原因と対策を教えてください」(女性29歳)

出典: 美人百花.com

「デリケートゾーンの原因には大きく3つあります。まずは体質的なもの。ワキガは、脇だけと思っている方も多いかもしれませんが、陰部にも同様に生じることがあります。汗を分泌する腺には、エクリン汗腺とアポクリン汗腺の二種類ありますが、ワキガの原因になる汗を分泌するのがアポクリン汗腺です。アポクリン汗腺は脇だけでなく、乳頭や陰部にも多く存在しています。汗自体はもともと無臭ですが、皮膚に存在する常在菌が汗の成分を分解することで嫌なニオイを発するようになります。ニオイを軽減するには汗をかいたらこまめにふくのが良いでしょう。脂質の多い食事や、キムチやニンニクなどニオイの強い食べ物は、ニオイの原因になる可能性があります。野菜などの食物繊維を多く摂り、脂質の多い食事は避けましょう。2つ目は、細菌やクラミジアなどの感染症のケース。大腸菌などの細菌や、クラミジア、淋菌、トリコモナスなどに感染するとニオイの原因になります。おりものが黄色や緑色になったり、量が増えたりしている場合は感染症の可能性があります。治療が必要になるので、婦人科を受診しましょう。最後は、分泌物が貯留していてニオイの原因になっているケース。小陰唇が大きかったり、小陰唇と副皮(小陰唇の上にある部分)の間にくぼみがあったりすると分泌物がたまりやすいです。きちんと洗っているつもりでも、構造的に洗いにくい場合があり、分泌物がたまりニオイの原因になってしまっていることがあります。なかなか自分では気づきにくいことが多いのですが、丁寧に洗うようにしましょう。小陰唇縮小術といった婦人科形成術で改善することもあります」

今後も南先生に、さまざまな体のお悩みにお答えいただきます。次の配信もチェックしてくださいね!

教えていただいたのは


大阪美容クリニック理事長 南 真実子(みなみ まみこ)先生

祖父や父が産婦人科医であったことから、自身も大阪医科大学医学部卒業後、初期研修を経て大阪医科大学産婦人科教室に入局。主に、腹腔鏡手術、不妊治療、周産期治療などに従事し、産婦人科専門医を取得。検診業務にも従事し、マンモグラフィー読影認定医を取得。女性がいつまでも健康で美しく輝いていられるよう、更なる高みを目指して、美容医療、アンチエイジング医療を行う。大手美容クリニックで活躍後、2017年大阪美容クリニックを開院。婦人科・美容皮膚科を通じて、女性をトータルにサポートできるよう診療を行っている。

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