9月30日、楽天が5Gプランを発表、これでNTT、KDDI、ソフトバンクに続き、携帯電話4社の5Gサービスが出揃った。ただ、現状について業界では、まだまだ“なんちゃって5G”だとの声もあるのだという。

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 携帯電話業界に詳しいライターの佐野正弘氏は「NTTドコモとソフトバンクは5Gに割り当てられた周波数帯を使って5Gを整備しようとしている一方、KDDIとソフトバンクはその周波数帯を使いつつ、既存4Gの周波数帯を5Gと一緒にするような技術を使うことで一斉にエリアを広げようとしている。ただ、簡単に言えば“道幅が狭い”ので、通信速度があまり出ない。そこで業界では“なんちゃって5G”なんじゃないかと呼ばれることが増えている」と話す。

 元NTTドコモ執行役員で慶應義塾大学特別招聘教授の夏野剛氏は「そもそもau(KDDI)は3Gと認められていないcdmaOneという方式に3Gのイメージを付けて大成功した“なんちゃって3G”だった。ただ、現時点では5Gのスピードをエンジョイできるものはあまりないと思う。4Kの動画にしても、スマホやタブレットではなく、大きな画面で楽しむものだと思う。あるいはテレビ番組が室戸岬から台風接近のニュースを伝えるときに、衛星ではなく5Gでやるといったことも考えられる。ただ、室戸岬がエリアになるのはかなり先の話だと思う。逆に言えば、5Gというのは今のところそういうものだ」と指摘。

 「通信の世界というのは、テクノロジーのキーワードとイメージと料金が複雑に絡み合っている面白い世界だ。本来、ユーザーはどういうサービスを利用したいのか、そのためにはどんな端末を使えばいいかを正確に見極めて、携帯会社も選ばなければならないが、皆そんなことやらない。だから携帯電話会社は儲かる(笑)」。(ABEMA/『ABEMA Prime』より)
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