Googleが、2020年9月30日に開催したオンライン製品発表会「Launch Night In」で、さまざまなサブスクリプション型映像配信サービスをひとつにまとめたTVサービス「Google TV」と、HDMIドングルのChromcastをGoogle TVに対応させた「Chromecast with Google TV」を発表しました。

Google TV

https://tv.google/

Google merges Chromecast and Android TV with the “Chromecast with Google TV” | Ars Technica

https://arstechnica.com/gadgets/2020/09/google-merges-chromecast-and-android-tv-with-the-chromecast-with-google-tv/

Launch Night Inの映像は以下から見ることができます。

Launch Night In - YouTube

Google TVの画面はこんな感じ。



YouTubeやYouTube TVはもちろんのこと、NetflixやAmazon プライムビデオ、ディズニープラス、HBO Max、Spotifyなどのサブスクリプション型映像配信サービスにアクセスすることができるプラットフォームとなっています。



複数のサブスクリプション型映像配信サービスをまとめた利点の1つが、「ウォッチリスト」機能。あとで見たいドラマや映画を、サービスの垣根を越えてリスト化することが可能になります。



もちろん、スマートフォンからGoogle検索を介して、気になる番組をウォッチリストに登録することも可能。





また、Googleの音声アシスタントAIであるGoogle アシスタントにも対応しているので、映画のタイトルが漠然としていても、映画を探し出すことができます。たとえば「バットマンの映画を探して」とGoogle アシスタントにお願いすると……



こんな感じで、バットマンが出た映画が検索結果に表示されました。



また、Google TVは互換性のあるホームデバイスとも連携可能。「玄関の様子を見せて」とGoogle アシスタントに声をかけると……



玄関前に設置された監視カメラの映像がテレビに映し出されました。



他にも、Google フォトとも連携しているので、スマートフォンで撮影した写真をGoogleフォトで共有することで、テレビに直接映し出すこともできるようになります。



そして、テレビのHDMI端子に差し込むドングルデバイスのChromecastで、Google TVに対応したモデル「Chromecast with Google TV」も発表となりました。丸い円盤型だった旧モデルと異なり、形状が楕円形になっています。



また、Google アシスタントを内蔵したリモコンも付属。



リモコンの黒いボタンを押して……



「Netflixで『The Great British Baking Show』を流して」と話しかけます。



すると、指示通りにお目当ての番組がテレビに映し出されます。なお、Chromecast with Google TVは4K出力が可能で、ドルビービジョンとドルビーアトモスに対応しています。



また、YouTubeとNetflixはリモコンに専用のボタンが搭載されているので、他のサービスよりもアクセシビリティが高くなっています。



色はスノー・スカイ・サンライズの3色。Googleのデバイスインダストリアルデザイナーであるイザベル・オルセン氏によれば、周りの環境になじみ、楽しくなるような色を目指したとのこと。



Chromecast with Google TVの価格は49.99ドル(約5300円)となっています。アメリカでは2020年9月30日から発売されますが、日本を含めた他の国は2020年末に発売予定となっています。



なお、IT系ニュースサイトのThe VergeはすでにChromecast with Google TVのレビューを公開しています。The Vergeは「4K出力に対応している」「複数の映像コンテンツの集約に優れている」「赤外線リモコンとHDMI CECの両方で制御可能」という3点をメリットとする一方で、「時折パフォーマンスが低下する」「Apple TVには対応していない」ことを不満点に挙げています。また、使用中に露骨な広告が表示されることもなかったとThe Vergeは報告しています。