愛知県初のブランド米「愛ひとつぶ」誕生 県内で販売スタート 全国展開目指し生産強化へ

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愛知県やJAあいち経済連などで作る「愛知123号」ブランド化推進協議会は25日、同県初のブランド米「愛ひとつぶ」の発表会を名古屋市中区の料亭河文で開催した。新しいブランド米は26日から、県内のスーパーなど400か所で12月までの期間限定で販売されている。

同県農業総合試験場では、猛暑による高温障害で主にコシヒカリで外観品質の低下が問題になっていることを受けて04年から、夏の暑さに強く、質の高い品種の開発を進め、17年に愛知123号を「夏きらり」として品種登録した。

愛知123号のブランド化を推進するために18年4月に同協議会を設立。ブランド名を公募し、2千通の応募の中から「生産者の愛情が一粒一粒に込められている」という思いから「愛ひとつぶ」に決定した。

ブランド米は、10 ha以上の栽培面積がある登録農家55軒が愛知123号を栽培し、農林水産省の農産物検査等級1級、玄米のタンパク質量6.4%以下の厳しい品質基準をクリアしたものを「愛ひとつぶ」として販売する。ブランドロゴは、「愛」を水引きのような文字でデザインした。

もっちりとした食感と上品な甘味が特徴。今期は50 haで約150tを収穫した。来期は作付面積を125haに拡大。その後も生産を強化し、通年販売や全国販売を目指している。

ブランド発表会では、県農業水産局の金沢輝芳技官が「愛ひとつぶは、全国でもトップクラスの厳しい基準を設けている。17年から生産者と農業総合試験場が試験栽培を進め、専用の肥料を開発するとともに詳細なマニュアルを作成し、生産に取り組んできた。愛ひとつぶが、県民に愛される米となるよう、協力をお願いします」とあいさつ。ブランド名募集の受賞者に表彰状を贈った。

さらに、ビデオレターでは大村秀章知事をはじめ、BOYS AND MENの本田剛文さん、田村侑久さん、吉原雅斗さん、元フィギュアスケーターの村上佳菜子さん、日本料理賛否両論の店主笠原将弘さんから、お祝いのコメントが贈られた。

愛知県初のブランド米「愛ひとつぶ」誕生 県内で販売スタート 全国展開目指し生産強化へは食品新聞(食品新聞社)で公開された投稿です。