折からの少雪に加え、新型コロナ感染拡大でインバウンド客の減少が響いた

 (株)スポーリア湯沢(TDB企業コード:350065001、資本金1000万円、新潟県南魚沼郡湯沢町湯沢1920-1、代表鈴木時枝氏、従業員17名)は、9月25日付で事業を停止し、事後処理を野村拓也弁護士(神奈川県横浜市西区北幸1-11-15、未来創造弁護士法人、電話045-624-8819)ほか1名に一任した。今後は自己破産を申請する予定。

 当社は1997年(平成9年)10月の設立。南魚沼郡湯沢町にて、リゾートホテル「スポーリア湯沢」の経営を行うほか、スキー用具のレンタルなども手がけ、2001年3月期の年売上高は約13億円を計上していた。

 しかし、近年は冬季の少雪などの影響から売り上げは減少傾向をたどっていたなか、2020年3月期に入ってからは、新型コロナウイルス感染拡大の影響などから業況はさらに悪化、同期の年売上高は約4億7000万円にまで低迷していた。2021年3月期に入ってからも状況に改善はみられず、今年9月に入ってからは休館を余儀なくされ、資金繰りのメドが立たなくなったことから事業継続を断念した。

 負債は約2億5000万円と見込まれるが、変動している可能性がある。

 なお、新潟県内の新型コロナウイルス関連倒産は8件目。