DFB(ドイツサッカー連盟)監理委員会が正式に、オザン・カバクに対する調査を開始したことが明らかとなった。FCシャルケ04所属のトルコ代表DFについては、「相手選手に対する、明らかなスポーツマンシップに反する行為」をとった疑いがあると同連盟が発表。「カバクに対して意見陳述を求めており、その内容を確認した上で判断していく」としている。

 カバクは土曜日に行われたブレーメン戦の前半26分、相手DFアウグスティンソンを足で転倒させた後に、同選手に向かって唾を吐く様子が確認された。その後にカバクはツイッターにて「意図的ではない」「そんなことは決してしない」と主張していたものの、これにより長期間に及ぶ出場停止処分を受ける可能性がでてきた。

 ちなみに直近でツバ吐き行為による出場停止処分を受けたのは、2019年春に行われたレヴァークーゼン戦にて、カイ・ハヴェルツに対して行ったサンチアゴ・アスカシバルであり、カバクと同様に「意図的ではない」と主張していたアルゼンチン人MFだったが、最終的に6試合の出場停止処分を受けている。果たしてコロナ危機という中で、今回はどのような判断が下されるのか?いずれにせよカバクは次節は出場停止。

 なおこのたび監理委員会が調査に乗り出すことが”可能となった”背景には、主審を務めたマルクス・シュミット審判員が見逃していたことを認めたこと、さらにVARをを務めたサシャ・シュテーゲマン氏ら審判団が介入していなかったため。なお試合後に放送していたスカイによってその場面を再確認したアウグスティンソンは、「フェアプレーなんかじゃない」と苦言を呈していた。