メキシコの首都メキシコ市で、2014年に学生43人が失踪した事件から6年目を迎えて行われた抗議デモに参加する被害者の親族ら(2020年9月25日撮影)。(c)Pedro PARDO / AFP

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【AFP=時事】メキシコ南西部ゲレロ(Guerrero)州で2014年に教員養成大学の学生43人が失踪した事件で、アンドレス・マヌエル・ロペスオブラドール(Andres Manuel Lopez Obrador)大統領は26日、事件に関与した疑いで軍人に逮捕状が出されたと発表した。未解決のこの事件をめぐり国際的な批判の声が殺到していた。

 ロペスオブラドール氏は、行方不明の学生らの両親が出席したイベントで、同国に傷を残した悲劇的事件への長きにわたる捜査状況について報告書を発表。容疑者らに掛けられている容疑の詳細は明かさず、「軍人に対して逮捕状が出された」と述べた。

 2014年に起きたこの拉致事件では、メキシコ全土に衝撃が走った。

 学生43人は抗議活動に利用しようとバス5台を奪い、ゲレロ州イグアラ(Iguala)市に向かったが、汚職警官らに止められて麻薬組織に引き渡された。

 検察当局は当初、麻薬組織が学生たちを敵対組織のメンバーと勘違いして殺害し、ごみ捨て場で焼却して遺灰を近くの川に捨てたと説明していた。

 被害者の家族らは事件の解決策を求め続け、軍が学生らを守るために何もしなかったどころか、事件に関与した可能性もあるとして長年事実の究明を求めてきた。

【翻訳編集】AFPBB News

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