2020年9月19日、夫の佐々木氏とともに取材に応える美奈子

「『新型コロナで家から出られなくなり、家族仲が悪くなった』というお話をよく聞きますけど、私たちは、むしろ逆。家族の絆が深まりました」

 そう語るのは、『痛快! ビッグダディ』(テレビ朝日系)シリーズで知られる、タレントの美奈子(37)だ。

 9月19日、東京都中野区の中野セントラルパークで、子ども支援企画「かき氷DAYS2020」が開催された。イベントでは、中野区内の子ども食堂を支援するために、協賛企業から福島県産の精米1トンが寄付され、贈呈式に美奈子もプレゼンターとして参加した。

 独立した長女と長男をのぞき、6人もの子供を、夫である元プロレスラーの佐々木義人氏(38)と育てる美奈子。とくに、コロナ禍での感染対策には苦労したという。

美奈子(以下・美)「インフルエンザもそうなんですけど、大家族って、1人がかかると、みんなかかってしまうんですよ。家族がクラスターになってしまう。だから、家族で1人もかからないようにするしかないんです。出来る限り外に出さないようにして、アルコール消毒も徹底しました」

佐々木氏(以下・佐)「子供たちは家からほとんど出ず、僕たちが買い物に行って帰るぐらいでした。これまでは、子供たちが家に帰ってきたら『手洗い、うがいした?』って聞かないといけなかったのですが、今は、聞かなくても自主的にやってくれます」

美「あとは、回し飲みをしなくなりました。うちは食事のときでも、コップ1個で回し飲みしていたんです。それがなくなって、1人1個のコップを使うようになりました。1つのものを2人で食べるのも、やめましたよ」

 マスクが手に入らない時期は、自作していたという。

美「子供用マスクが手に入らなくて、大変でしたよ。自作しようにも、耳をかけるところに使うゴムひもすら、ハンドメイドのマスクが流行ったおかげで手に入らなかったんです。

 そこで、ストッキングを有効活用しました。耳が痛くなくておすすめですよ。子供たちは最初のころ、嫌がって外そうとしてましたけどね(笑)」

「かき氷DAYS2020」に家族6人で訪れた美奈子ファミリー

●コロナ禍中に手術で入院!子供に会えず、金縛りに……

 美奈子は第8子出産後、検査で見つかった胆石が大きくなっていたため、8月26日から手術のために入院していた。

美「入院は1週間の予定でした。当然、新型コロナ感染防止のために、面会は禁止。売店に行くことも禁じられていました。今まで、こんなにひとりになったことがなかったので、静かすぎて耳鳴りがしました(笑)。夜も眠れないし、金縛りにあうし……。

 幸い、術後の経過がよかったので5日間で退院できました。改めて、家族といられることの幸せを実感できました」

 とはいえ、子供たちを甘やかすことはせず、学校が休みのあいだも家で勉強させていたという。

美「生活にメリハリをつけさせるため、午前中は勉強の時間と決めていました。それから、お昼を食べたら、家での自由時間。孤独になることがない大家族なので、学校の集団生活に近いことが、家でも続けられたのかなと思います。

 でも、給食のありがたさを痛感しましたよ。料理の手間もあるし、食費にお金がかかるんです」

 5月上旬から8月末ごろまで、国民1人に一律で10万円を給付する特別定額給付金が支給された。美奈子は8人家族。合計80万円の給付を受け取ることが、できたはずだが……。

美「みなさんに、『たくさんもらえたんでしょ?』って聞かれるんですよ(笑)。でも、家計のトータルはマイナスなんです……。

 ステイホームで、トイレの水道代やクーラーの電気代など、光熱費がすごく上がっちゃいました。食費もかかりましたね。外に遊びに行けないから、子供たちには、ゲームやお菓子だって買ってあげるじゃないですか。おかげで生活費は、1.5〜2倍ほどになりました」

 タレント業はコロナの影響で激減、夫の佐々木氏も、収入が減ったという。

佐「僕はバスの運転手をしていますが、バスの運行本数が減っているので、収入も減っています。長時間勤務できれば金銭的にはメリットがあるんですけど、不特定多数の方が出入りするバスですから、新型コロナを考えると、それはそれで単純に喜べない難しさがあります」

 2019年に放送されたドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)では、大家族の父となる葛藤を吐露していた佐々木氏。だが新型コロナのおかげで、夫婦げんかは、むしろ減ったそうだ。

美「今までは、子育ての方針について、けんかになることが多かったんです。でも、この時期は一緒に子供を見ていたので。

 男の人って仕事に行っているから、子供と関わる時間って少ないじゃないですか。たまにしか見てないくせに、『ここをちゃんとしないとダメだ』と言われたりすると、けんかになるんですよ。

 でも今は、2人とも主婦の状態(笑)。だから、子育ても理解してくれるようになって、話も合うようになってきました」

 コロナで深まった家族の絆。もしかして、これからもっと “大家族” になる?