バイエルンに不安なポジションは“3つ”ある 2年連続の3冠へ気になる選手層
ブンデスリーガ開幕節からシャルケを8−0で粉砕するスタートを切った王者バイエルンは、今季もブンデスリーガ優勝筆頭候補だ。
彼らにとってブンデスリーガ、DFBポカール制覇は当たり前のミッションなわけだが、チャンピオンズリーグはどうだろうか。昨季のバイエルンはチャンピオンズリーグも制して3冠を達成しており、実力的には今季もその目標を狙うことができるはず。
しかし、不安なポイントもある。それは過密日程への対応と選手層だ。
しかし通常は終盤戦にかけてスケジュールが厳しくなるため、チャンピオンズリーグ1本に専念できる状況を作れるかは微妙なところだ。リーグ戦と並行して戦っていく場合、それを乗り切るだけの選手層が必要となる。
米『ESPN』も選手層の厚さには少しの疑問があるようで、危険なエリアとして3つのポジションを挙げる。
まず1つは右のサイドバックだ。これはMFチアゴ・アルカンタラの退団が影響しており、チアゴが去ったことでジョシュア・キミッヒがボランチの位置へ入ることになる。代わりに右サイドバックにはフランス代表でも同じポジションを務めてきたバンジャマン・パヴァールが入ることになるが、どちらかが負傷離脱した場合は一気に層が薄くなる。
キミッヒがボランチから外れれば、中盤からの展開力は落ちるはず。右サイドバックとゲームメイカーはそこまで層が厚くないのだ。
もう1つはセンターフォワードだ。ここはほとんど怪我をしない鉄人FWロベルト・レヴァンドフスキが構えているため、そこまで心配する必要はないかもしれない。ただ、レヴァンドフスキの代役は若いジョシュア・ザークツィーくらいのものとなる。トーマス・ミュラーを回す手もあるが、いずれにしてもセンターフォワードもそこまで層は厚くない。
バイエルンが3冠を達成するには、過密日程になった場合でも怪我人を出さないことが条件となる。実力がずば抜けているのは間違いないが、今季の終盤戦こそ真の実力を試される時となりそうだ。