マンUのグリーンウッド photo/Getty Images

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一時期は若手が活躍しづらい環境との考えもあったが、今のイングランド・プレミアリーグは少し違う。高い実力を持つティーンエイジャーが各クラブに揃っているのだ。

楽しみな新戦力でいえば、アーセナルに合流した19歳DFウィリアム・サリバ、名門FCポルトからウォルバーハンプトンに3500万ポンドもの移籍金でやってきた18歳FWファビオ・シウバが注目だ。

特にファビオ・シウバはクリスティアーノ・ロナウド2世とも言われる逸材で、その呼び名にふさわしいポテンシャルの持ち主かどうかをプレミアの舞台で試されることになる。世界中のサッカーファンが楽しみにしているはずだ。

ワイドアタッカーの豊富さにも注目したい。アーセナルでは19歳MFブカヨ・サカ、19歳FWガブリエウ・マルティネッリの2人が昨季に大暴れしている。

特にサカの方はすでにポジションを我が物とした印象があり、左のウイングバックとして開幕から出場を続けている。

英『GIVE ME SPORT』もその多彩さを高く評価しており、プレミアで最もユーティリティ性の高いティーンエイジャーと絶賛する。

さらにチェルシーの19歳FWカラム・ハドソン・オドイ、マンチェスター・ユナイテッドの18歳FWメイソン・グリーンウッドもワイドな位置から違いを生み出せる。

ハドソン・オドイの方は今夏の補強もあってポジション確保が難しいが、それでも同メディアは「地球上で最高のウイングの1人になるだけの才能を持っている」と絶賛する。大爆発はもう少し先か。

グリーンウッドの方はすでに爆発済みで、3トップの一角として計算が立つ。プレミアで二桁得点は稼いでほしい選手だ。

さらに中盤では昨季ブレイクの兆しを見せたチェルシーの19歳MFビリー・ギルモア、リヴァプールの19歳MFカーティス・ジョーンズがどこまで出番を増やせるかが楽しみだ。

ギルモアの方は負傷で長期離脱しているが、復帰すればポジションを確保できる可能性がある。それだけの才能はあるはずだ。

ジョーンズもチアゴ・アルカンタラの加入で苦しくなるが、カップ戦などチャンスを確実に活かしたい。

最後にセンターバックでは昨季終盤戦に評価を急激に上げたマンチェスター・シティ所属の19歳DFエリック・ガルシアが興味深い。次世代のワールドクラスDFと言うことができ、マンCでも確実な戦力となっている。

バルセロナへの移籍案も出ていたが、マンCサポーターは残留を熱望していることだろう。

これだけプレミアで注目のティーンエイジャーが揃うのも珍しいだろう。強豪クラブで出番を得ている者が多いことも特徴的で、ギラギラとアピールに燃える若者たちの奮闘も要注目ポイントだ。