ルイス・ネリ【写真:Getty Images】

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26日にアラメダとの王座決定戦に臨むネリが新たな野望を明らかに

 ボクシングの前WBC世界バンタム級王者ルイス・ネリは、WBC世界スーパーバンタム級王座決定戦(26日・米コネチカット州)で同級6位のアーロン・アラメダ(ともにメキシコ)と対戦する。バンタム級で度重なる体重超過を起こしてきたが「ウェートに苦しむこともなければ、減量目的のトレーニングもない」と主張。スーパーバンタム級への転級を歓迎する一方で、バンタム級のベルトも同時保有する野望を明らかにしている。米専門メディア「ボクシングシーン.com」が報じている。

 2018年3月の山中慎介とのWBC世界バンタム級タイトルマッチや、昨年11月の前IBF世界同級王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)戦でも体重を落としきれず、計量オーバーしてきた。スーパーバンタム級に転級して初戦がいきなりの世界戦になるが、4ポンド(約1.8キロ)リミットの上がった新たな階級に馴染んでいる様子だ。

「オレにとっては最高の合宿になっている。122ポンドで力強さが増したと感じている。最高に居心地もいいんだ。ウェート作りに苦労もしなければ、(バンタム級のリミットへの)減量目的のトレーニングもない。試合の日にファンに自分を証明できることにワクワクしているんだ」

 バンタム級時代と比較したトレーニングを歓迎しているネリだが、一方でこんな野望も口にしている。

現役で複数階級のベルト保持者はカネロだけ

「是非とも成し遂げたいことで、来年にも実現するかもしれないことは、世界タイトルを2階級で同時に保有することだ。122(スーパーバンタム級)でのタイトルを狙うが、118(バンタム級)の王座奪還も狙っている。2階級制覇王者であることを自慢したいんだよ」

 スーパーバンタム級の世界タイトルを手にした後、返上せずにバンタム級に舞い戻り、世界王者になりたいという貪欲な姿勢を示したネリ。現在のボクシング界で複数階級で同時に世界王座に君臨しているのは、WBAでミドル級とスーパーミドル級のベルトを手にしているカネロこと、サウル・アルバレス(メキシコ)のみだ。

 バンタム級にはWBAスーパー&IBF世界王者の井上尚弥(大橋)が君臨するが、ネリは久々の試合前にビッグマウスが止まらない様子だった。(THE ANSWER編集部)