画像は、農林水産省の「Go To Eat キャンペーン」のサイトより

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 農林水産省主催の『Go To Eatキャンペーン』が9月中旬から順次開始される。このキャンペーンの柱と呼ぶべき部分はふたつ。

 ひとつは食事券の配布、もうひとつはオンライン予約サイトを利用した場合のポイント付与だ。前者は情報格差に配慮している意図が強く見受けられる。この記事では後者即ち「スマホやPCを持っている人に向けたキャンペーン内容」を取り上げたい。このGo To Eatで、どれだけ得できるの?

◆予約1回につき1万円分まで

 新型コロナウイルスの流行で、飲食店が苦境に追いやられている。これはもちろん、日本のみの現象ではない。世界中の飲食店が、来客の激減という現象に見舞われている。名のあるレストランですら廃業を余儀なくされているほどだ。

 そこでGo Toキャンペーンである。旅行部門は既に実施されているが、飲食部門は10月から本格的なポイント配布が始まる。

 仕組みはこうだ。ランチでは500円分、15時以降のディナーでは1000円分のポイントが1人につき付与される。このポイントとは、キャンペーンに参画する飲食予約サイト13業者それぞれの独自ポイントだ。

 ポイント付与の上限は予約1回当たり10人分まで。即ち最大1万円分である。このキャンペーンの特典は来年1月末まで、ポイントの利用は同3月末までの期限。

◆ポイントは次回以降に利用可能

 このキャンペーンは「複数回外食する仕組み」である。

 最初の来店ではポイントが発生するのみで、それをその場で消化することはできない。次回以降にポイントを使うことが前提だ。この仕組みにより、利用者は繰り返し飲食店を利用することになる。

 4人の会合(15時以降)で1人当たり3000円のコースを予約した場合、付与されるポイントは4000円相当。つまり実質的に8000円で会合ができる計算だ。もっとも、これはあくまでもポイントでの還元だから単純に「1万2000円が8000円に」とも言えないが、4000円分のポイントが次回の会合のきっかけになるかもしれない。

◆カラオケの利用禁止

 もちろん、懸念事項がないわけではない。新型コロナウイルスの日毎の新規感染者数の推移次第で、キャンペーン自体が迷走してしまう可能性がある。

 たとえば、東京都で今後新規感染者が急増したら? 警戒レベルの引き上げにより、またしても外出が大きく抑制されたらどうなるのだろう?

 Go To Travelの東京除外は大きな話題になったが、それと同じように「東京では意味を成さないGo To Eat」になってしまうかもしれない。もっとも、そうならないように農水省も手を打っているようだ。キャンペーンに参画する飲食業者に対し、新型コロナ感染対策を義務付けている。

 その中で農水省は「カラオケの利用禁止」を明記している。

 参画飲食店にカラオケ設備があること自体は問題ないが、キャンペーン期間中はこれを利用しないというのが条件だ。また、「登録飲食店の利用者が着席した際に目のつく場所で、接触アプリの紹介をする」という記載もある。これらを見ると、感染対策に関してはかなり厳格な姿勢で取り組んでいると言える。<文/澤田真一>

【澤田真一】
ノンフィクション作家、Webライター。1984年10月11日生。東南アジア経済情報、最新テクノロジー、ガジェット関連記事を各メディアで執筆。ブログ『たまには澤田もエンターテイナー』