Go To トラベルやGo To イートなど、新型コロナウイルスの影響で停滞する経済を何とか救おうと、さまざまなキャンペーンが催されていますが、そんな状況下、業種によってはむしろプラスになっているケースもあるようです。『石塚元章 ニュースマン!!』の「石塚トレンド 今日の数字」コーナーでは、毎週CBC論説室の特別解説委員・石塚元章がニュースで報じられたとある数字を選び、渡辺美香アナウンサーと共に解説しています。9月19日の放送で石塚が取りあげた数字は「50万4千台」。昨年の同時期と比べてなんと18%も増えたという、ある家電の売り上げ台数なのですが、いったい今、何が売れているのでしょうか。

8月に需要が増えた理由

電子情報技術産業協会(JEITA)は18日、薄型テレビの8月国内出荷台数が、前年同月比で18.0%増となる50万4千台だったと発表、これは5か月連続の増加だそうです。

新型コロナにより巣ごもり需要が増えたことで、テレビを観る機会が増えたというのは容易に想像がつきます。

最近はテレビ番組を見るためだけではなく、動画を配信しているサービスを受けたり、テレビゲームのモニターとして使ったりと、さまざまな用途に使われています。

家庭用のテレビゲーム機の売り切れが続いたり、『あつまれ どうぶつの森』(任天堂)というゲームソフトの売り上げが、全世界で2,000万本を超える大ヒットとなったりと、ゲーム業界も活況となっています。

また、小さめのサイズとなる29型以下のテレビの売り上げが23.9%増と好調。

これは本来4月から新生活をスタートするはずだった新入生や新入社員が、しばらく自宅待機やリモート勤務などを行ったことで、新生活の準備が遅れた影響が出ているのではないかという分析もあります。
 

スポーツイベントの需要が増えた?

また、小型以上に、50型以上といった大画面サイズのテレビの売り上げが48.1%増と大きく伸びています。

石塚「家で巣ごもりしてると、大画面でテレビを観るんですかね?」

渡辺アナ「スポーツだったり映画だったり、本来だったら外に行って本来楽しめる観戦を家の中でするんだったら、できるだけ大きい画面でなるべく観たいってことですかね」

石塚「スポーツも無観客だったり、今日から始まるル・マン(24時間レース)で『トヨタが出てるんですよ』とか言っても無観客…って言っても、もともとル・マンまで観に行ける人は少ないけどね(笑)」

昔はよく、オリンピックやサッカーワールドカップなど、スポーツのビッグイベントが開催されると、テレビが売れると言われていました。

しかし、大画面テレビの値段もかなり下がっていますし、今はとにかくスポーツイベントを大きな画面で観たいという需要は増えているのかもしれません。

石塚は最後に、「コロナによって売れたもの、逆に売れなくなっちゃったものというので、どういう生き方をしてるかなというのが、ちょっと見えるような数字もいくつか出てきています」とまとめました。
(岡本)
 

石塚元章 ニュースマン!!
2020年09月19日08時37分〜抜粋(Radikoタイムフリー)