「箸の使い方が悪い」と注意をされたことがある人は多いのではないでしょうか?ところが、このマナーはできてから意外と歴史が浅いという話があります。9月18日放送の『北野誠のズバリ』の「ぶった斬り」のコーナーでは、箸の話からなぜか江戸時代のアイドル話に移ります。アシスタントの片山淳子の言葉に北野誠も大いに納得しました。

箸の持ち方

「正しい箸の持ち方が決まったのは意外と最近!?」
 
関西発やわらかニュースサイト『まいどなニュース』によれば、箸の持ち方などマナーが問題になったのは、明治から大正にかけてと最近であることがわかったということです。

記事によれば、浮世絵に食事中の職人たちが描かれたものを見ると、箸の使い方は上品ではなかったとのこと。

小笠原流など美しい箸の使い方がマナーとなっていますが、庶民の間では自由な持ち方がされており、一般的に箸の作法が広がったのは明治くらいからではないか、とのことです。

北野「我々も伝統芸能と言いますが、いつの時代からをもって"伝統"と言うか、これはとても難しい」
 

江戸時代の会えるアイドル

最近『アサヒ芸能』で読んだ記事を紹介する北野。

「河合敦さん(歴史家)が書いておられる『日本史傑物伝』というのが載っています」

「会いに行けるアイドル」と言えばAKB48に代表されるように秋元康さんが作ったものと思っています。
しかし河合さんによれば、江戸時代にも「会いに行けるアイドル」が存在していたそうです。

水茶屋といって、今でいう喫茶店のような店にきれいな女性たちが働いていました。その女性を目当てに、毎日のように一日何杯もお茶を飲みに来る客がいたそうで、その姿は浮世絵にも残っているとのこと。

片山「時代は変わっても、やってることは同じなんだ」
 

世の治安が乱れる

浮世絵で有名な喜多川歌麿も、水茶屋で働いている16歳くらいの女性を三十枚以上描いていたそうです。

口コミで「あの子がきれい」伝わり、女性目当ての客が集まります。
すると他の水茶屋の経営者も真似していくうち、あちこちの水茶屋は百花繚乱だったといいます。
さらにそれが錦絵となって、飛ぶように売れたのだそうです。

あまりに水茶屋に入り浸る人が増えたため、幕府は世の治安が乱れるという理由で「雇う女は13歳以下、40歳以上に限る」と決めたそうです。

北野「当時は平均寿命が短いから40歳は初老の部類に入る。それ以外は働かすな、となったらしい。そういうのを見てると、AKBの起源は江戸時代にあったんだなと」
 

下心が世の中を動かす

この話を聞いて片山がひと言。

「やっぱり下心が世の中を動かすということやな」

北野「後に風俗が乱れたのは、そこら辺に水茶屋がいっぱいできて、女の子たちが集まって、おっちゃんらも集まって、仕事もろくにせずわんちゃかわんちゃか。
そのうち女の子もお金もらって春を売るようになり風俗が乱れた。行き過ぎるとどこか規制が入るのも現代と変わってないですよね」

最後に「今日の結論は下心が世の中を動かす」と、いま一度、片山の名言で締めました。

インターネットが普及する前は、なんとかエッチな画像を見ようとみんな必死で使えるように頑張ったものです。なるほど、スケベ心は社会を動かす原動力ですね。
(みず)
 

北野誠のズバリ
2020年09月18日13時13分〜抜粋(Radikoタイムフリー)