秋は屋根を開けて走りたい! オープンカーの魅力とは? デメリットはどんなとこ?
憧れのオープンカー! どんなところが魅力?
夏の暑い時期が過ぎて気候が良くなる秋は、オープンカーのベストシーズンです。ルーフを開け放ってドライブしている人を見て、うらやましく思うクルマ好きも多いでしょう。
オープンカーはニッチなジャンルではありますが、現在も新車価格で200万円を切る軽自動車のダイハツ「コペン」から、庶民ではちょっと手の届かないスーパーカーまで、幅広い価格帯のモデルがそろっています。
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中古車も視野に入れれば、リーズナブルな価格で手に入れることも夢ではないオープンカーですが、メリットとデメリットにはどんなことがあるのでしょうか。
オープンカーの最大のメリットは、なんといっても屋根が開くことです。屋根を開けてドライブしたときの爽快感は何物にも代えがたく、屋根が開くということは重要なファクターなのです。
さすがに真夏の日中や悪天候時までルーフを開けることはオススメできませんが、隙あらば屋根を開けることで些細な悩みは風と共に吹き飛んでいくことでしょう。
スピードを出す必要はありません。法定速度を守って走るだけでも爽快。これがオープンカーの良いところなのです。
さらに、もうひとつのメリットとして挙げられるのは、オープンとクローズでふたつのスタイルが楽しめることです。
オープンカーの醍醐味はいうまでもなく「オープンエアモータリング」ですが、屋根が開いているときと閉まっているときでそれぞれ異なるスタイルを楽しめます。
とくにメタルトップのモデルは、クーペカブリオレと呼ばれるように屋根を閉じるとクーペスタイルが楽しめるので、1台で2度おいしいといえます。
ただし、マツダ「ロードスターRF」やホンダ「S660」、ポルシェ「911タルガ」といったタルガトップタイプは、屋根を開けても閉じてもほとんど見た目が変わりません。
また、屋根を閉めると途端に不格好になってしまう車種も少なからず存在するので、その点は注意が必要です。
意外と多い!? オープンカーのデメリットとは
オープンカーのメリットは屋根が開くことですが、デメリットにはどのようなことがあるのでしょうか。
まず気になるのは、故障のリスクが高くなるということです。
通常のクルマであれば稼働することのない屋根の部分がオープンカーは開閉するということで、それだけ故障する可能性が増えてしまいます。
手動開閉式であればまだしも、電動式となると修理にかなりの費用がかかることも少なくありません。
またソフトトップ(幌)の車両だと経年劣化で幌が傷んで見た目が悪くなるだけでなく、雨漏りのリスクも発生します。こちらも幌の張替えとなると費用が発生してしまいます。
また、外気温の影響を受けやすいことも、デメリットのひとつだといえます。
最近のメタルトップ式のオープンカーであればまだマシですが、幌タイプのモデルだと、真夏の炎天下などでは容赦なく暑さが室内に入り込んできます。
幌の生地に断熱材が入っているものもありますが、それでも通常のクルマに比べると熱を通しやすくなっています。
当然気密性も通常のクルマに比べると低くなってしまうので、寒い時期も外気が入り込みやすくなります。
もちろんそれを見越して、オープンカーの冷暖房は通常のクルマよりも強力なものとなっていることが多いのです。しかし、それでも影響を受けやすいのは変わりありません。
さらに気になるのは、防犯性の低さです。
ソフトトップモデルでは、いくら施錠をしっかりしていても、布やビニール素材でできている幌の部分をカッターなどで切られてしまえば、いともたやすく車内にアクセスされてしまいます。
前述したように、幌の交換だけもかなりの費用となりますが、さらに車上荒らしまでされてしまうとなると踏んだり蹴ったりです。そのため、通常のクルマ以上に車内に物を置きっぱなしにすることはリスクになるといえます。
また、オープンカーだから危険と安易にいうつもりはありませんが、やはり屋根が開くということで事故が起きたときのリスクが高まるといえます。
ルーフを開けているときに事故に巻き込まれたと考えると、通常のクルマよりも乗員へのリスクが大きくなることは容易に想像がつくでしょう。
屋根がないことで通常のクルマよりもボディ剛性がどうしても低くなってしまうため、衝突時のボディ変形の可能性も高まります。
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こうしてみてみると、オープンカーを所有するのはハードルが高いように感じられますが、オープンカーを買おうかどうか迷っているのであれば、一度屋根を開けて試乗してみることをオススメします。
そのときに歓びを感じたのであれば、オープンカーを買うべきだといえます。
屋根が開くということは、さまざまなデメリットをなかったことにするほどの大きな魅力があるのです。