ショットの修正が効かず松山英樹は「78」と失速(撮影:GettyImages)

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<全米オープン 最終日◇20日◇ウィングド・フットGC(米国ニューヨーク州)◇7477ヤード・パー70>
トップから5打差のV圏内で臨んだ最終日は、苦しい1日になった。松山英樹は1バーディ・7ボギー・1ダブルボギーの「78」と失速。トータル8オーバーまでスコアを落とし、優勝したブライソン・デシャンボー(米国)に14打差をつけられる17位タイに終わった。
生い茂る深いラフや、日が経つにつれ硬くなっていったグリーンなどが選手を苦しめた世界屈指の難コースで、ここまでの3日間は好ラウンドを続けてきた。しかし、悲願のメジャー制覇も見えた最終日に歯車に狂いが生じた。「何もいいところがなかったですね」。悔しさを押し殺すような口調で、この1日を一言にまとめた。
左へ、そして右へと散るショットをコントロールすることができなかった。「この難しいコースでも、3日目の途中まではいいショットが打てていたと思う。あれを4日間続けることができれば」。その言葉にもあるように、大会開始から切れ味鋭いショットとともに順位を上げていった。しかし最終日はダブルボギーを喫したスタートホールの1番から、セカンドショット以降をラフから打つ場面が目立った。最終日のフェアウェイキープ率は43%と、4日間を通じて最も低い数字となった。
この重たいラフにハマりこむと、グリーンを狙うことは困難になる。パーオン率も4日間通じて最低の39%まで落ちこんだ。「昨日(3日目)の残り何ホールかでショットが少しおかしくなった。原因はあると思うので、それを修正して、あとはパットが決まれば優勝もできると思う」。今後の試合に向け、原因追及が急務となる。
予選落ちしたタイガー・ウッズ(米国)ら、世界のトップ選手たちがスコアを伸ばすことはもちろん、持ちこたえることすらままならなかった。トータルアンダーパーは優勝したデシャンボー(6アンダー)のみ。最終日に10ストローク以上落とした選手も7人出たようなタフな大会で上位争いを続けたことで、『優勝』への手応えもつかんだが、今は「その“少し”が何かは分からないですけど」と、モヤモヤも残す結果になってしまった。
ラウンドを終え、「疲れました」というのが今の本音だ。まずは“世界一過酷な戦い”で負った肉体的、そして精神的な疲労感をしっかりと抜いて、再び日本のファンに眠い目をこすりながらも、希望を持って試合観戦を続ける4日間を届けてもらいたい。
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