まじイケメン…『マーティン・エデン』主演のルカ・マリネッリ

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 イタリア人俳優のルカ・マリネッリが18日、都内で行われた映画『マーティン・エデン』オンライントークイベントにドイツ・ベルリンから登場し、撮影時の様子や映画賞を受賞したことによる変化などを明かした。この日は、ピエトロ・マルチェッロ監督もフランス・パリから出席し、観客からの質問に答えた。

 本作は、冒険小説「野性の呼び声」で世界的名声を獲得した作家ジャック・ロンドンの自伝的小説を、イタリアを舞台に映画化。無学の青年マーティンが上流階級の女性と出会い、教養に目覚めて作家を目指し、独学で底辺から高みへと上り詰めようとする切望と激情を圧倒的な迫力をもって描き切った本格文芸作品。

 2019年の第76回ベネチア国際映画祭でワールドプレミア上映され、主人公を全身全霊で演じたルカは最優秀男優賞を受賞した。受賞時を振り返り、ルカは「素晴らしい感動で思い出になりました。授賞式でも多くの方に感謝の気持ちを表したけれど、改めて、自分の仕事は多くの人の支えがあって成り立つものであり、今回もピエトロの助けがあってこそのものだと思います」とコメント。受賞後の変化を問われると、「大きな賞をもらうことで、より多くの人に名前を知られるようになったことかな」と喜んだ。

 それぞれの印象について、ルカは「ピエトロの映画を観るのも楽しいけど、一緒に映画を撮るという行為は、それ以上に楽しかったよ」とニッコリ。ピエトロ監督は、以前からルカを知っていることもあり、「マーティン役はルカ以外考えられなかった」と明かし、「今回はモラリスティックな部分の構築が重要だったんだけど、ルカは完成された役者だから、芝居はお任せで僕が指示することはなかったね」と当時を思い返した。

 熱い信頼関係をのぞかせる二人だが、ピエトロ監督はルカの最新出演作である、シャーリーズ・セロン主演のNetflixオリジナル映画『オールド・ガード』については「観ていないんだよ……」と苦笑い。しかし、二人の再タッグを尋ねられると、「きっとやるよ。資金さえ集まれば……」と意欲を見せ、ルカも「ぜひ!」とラブコールを送っていた。(取材:錦怜那)

映画『マーティン・エデン』は公開中