(C) 臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2020

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 公開中の『映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者』から、声優として参加した山田裕貴やきゃりーぱみゅぱみゅの声も確認できる本編冒頭映像が公開された。

 9月11日に公開初日を迎えた本作は、9月11日〜13日の3日間で観客動員数23万人、興行収入は2.8億円を記録し、先週末の全国映画動員ランキング(興行通信社調べ)では1位を獲得する好発進を見せた。「泣かせるパワーが強い感動作」「笑えるシーン満載で楽しかった!」と口コミの熱量も高く、今後の広がりも期待できそうだ。

 今回、映画の公開と大ヒットを記念して冒頭7分半に及ぶ本編映像が公開に。地上のラクガキをエネルギーに浮かぶ王国・ラクガキングダムが崩壊の危機に直面し、国の命運をかけて王国軍が地上への進撃を開始するなか、しんのすけが、ミラクルクレヨンで描いた“ほぼ四人の勇者”たちと共に春日部を救うべく戦いに身を投じていく本作。映像では、描いたものが実現する“ミラクルクレヨン”がしんのすけのもとに届けられるまでの一部始終が明らかになるほか、防衛大臣役の山田裕貴、ラクガキングダムの姫役のきゃりーぱみゅぱみゅ、宮廷画家役の平田広明といった、豪華ボイスキャストの声を聞くことができる。

 ちなみに、マサオが描いたラクガキと他の子どもたちが描いたラクガキが縦横無尽に動き回るシーンでは、実際に春日部の子どもたちが描いたラクガキが採用されているそう。京極尚彦監督は「ラクガキたちがあふれている空間を作りこむことで作品のテーマを直感的に描けた」と振り返っている。

 あわせて、久野遥子が描いた幻想的なラクガキングダムの設定資料(コンセプトデザイン)も公開された。京極監督と久野の打ち合わせの中で「ラクガキングダムに住む住民は誰かが描いたラクガキですが、キングダムそのものは自然発生した」という話が出たそうで、それを受けて久野は「貝殻や真珠といった自然の産物をイメージ」して描いたという。(編集部・吉田唯)