PSGを指揮するトゥヘル photo/Getty Images

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チャンピオンズリーグ決勝から約1ヶ月。準優勝を果たしたパリ・サンジェルマンが何やら騒がしい。

新型コロナウイルスの影響で主力を数名欠いたことも関係しているが、パリは今季リーグ戦開幕から1勝2敗と躓いた。

第3節のメス戦ではようやく初勝利を挙げたが、それも退場者を出しながら1-0で勝利するギリギリの内容だった。チームがスムーズに動いていないのは明らかだろう。

英『The Sun』は、一部のスタープレイヤーが指揮官トーマス・トゥヘルへの信頼を失っているのではないかと取り上げている。

トゥヘルの手腕を巡っては以前から何度か問題視されたことがあるが、今季の不安定な立ち上がりで選手との関係に変化が生まれているのだろうか。

例えば、疑問視されている采配の1つにFWマウロ・イカルディの起用法が挙げられる。

イカルディはパリでも35試合に出場して20得点と結果を出していたが、昨季チャンピオンズリーグの準決勝・ライプツィヒ戦と決勝・バイエルン戦では1分たりとも出場しなかった。

特に決勝のバイエルン戦は0-1とリードを許していたため、得点を奪うためにイカルディを入れる手もあったはず。起用法に関しては全てが結果論だが、負けた場合はそうした批判が起こることもある。

パリはネイマール、キリアン・ムバッペを筆頭に、超のつくスーパースターが集まるチームだ。指揮官にはそれをまとめ上げるだけのカリスマ性が求められる。

トゥヘルにその能力はあるのか。まずはリーグ戦で安定した戦いを見せたいところで、パリのようなビッグクラブで立場を守るためには勝ち続けるしかない。