森喜朗元首相=資料写真

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(台北、東京中央社)森喜朗元首相が18日夕、北部・新北市で19日に開かれる李登輝(りとうき)元総統の告別追悼礼拝に参列するため、台湾入りした。到着後は台北市の総統府に直行し、蔡英文(さいえいぶん)総統と面会するほか、台北市内のホテルで頼清徳(らいせいとく)副総統が開く歓迎レセプションに出席する。

森氏ら弔問団一行を乗せた全日本空輸(ANA)のチャーター機は18日午後4時49分ごろ、台北市の台北松山空港に到着した。先日、胸を負傷したことを明かしていた森氏は、左腕をつった状態で空港VIP用ロビーに姿を見せた。

弔問団のメンバーは、超党派議員連盟「日華議員懇談会」(日華懇)の古屋圭司会長や日本台湾交流協会の谷崎泰明理事長、牧島かれん衆院議員ら約10人。

古屋氏は出発前、取材に応じ、菅義偉首相が森氏に、李氏の遺族への個人的なお見舞いの気持ちを託したことを明らかにした。

台北駐日経済文化代表処の謝長廷代表(大使に相当)によれば、組閣などに伴って弔問団のメンバーは一部変動があった。当初は、安倍晋三前首相の実弟の岸信夫防衛相もリストに含まれていたという。

(楊明珠/編集:名切千絵)