クルマの燃費にどう影響? カーエアコン「25度」設定にするのが良いワケ

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エアコン温度を何度に設定すれば燃費が悪くなりにくい?

 一年を通して使用頻度が高いカーエアコン。夏場は冷房、冬場は暖房を使うことで車内を快適に保つことが出来ます。
 
 一方で、カーエアコンを使うと燃費が悪化するといわれていますが、家庭用エアコンにも推奨設定があるように、カーエアコンでも25度が良いとされています。なぜ、カーエアコンは25度が良いのでしょうか。

カーエアコンを25度に設定するのは適切?

 一般社団法人日本自動車工業会(JAMA)によると、クルマに使用されている電装品のなかでもカーエアコンはとくに燃費に影響する装備だといいます。

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 消費電力の割合では、カーナビやオーディオ、ワイパーが全体の約3%、ヘッドライトなどのライト類が約7%なのに対して、カーエアコンは約10%を占めていると公表。

 なかでも、冷房機能は、冷媒の圧縮と膨張、気化と液化、そして高温と低温を繰り返すことで空気を冷やします。

 家庭用エアコンのコンプレッサーは電力によって動かすのに対し、クルマのコンプレッサーはバッテリーだけでは補えないほどの電力を消費するため、エンジンの動力を借りなければなりません。

 その分の力を作るために、燃料を消費してエンジンの出力を増やすことから燃費に大きく影響し、一般的にはカーエアコンを使うと約3割も燃費が悪くなるといわれています。

 なお、ハイブリッド車や電気自動車のインバーターエアコンは、駆動用バッテリーの電力を使っています。

 カーエアコンを製造しているカルソニックカンセイは、2017年に省燃費に繋がる温度設定を発表。それによると「日本車は25度、欧州車(アメリカ車も含む)は22度に設定すると燃費の悪化が少ない」と説明。また同社によれば、走行速度や外気温に関係なく同じ温度設定が良いとしています。

 カーエアコンの冷房は冷媒を0度近くまで冷やし、ここに外気を当てて、設定した適温の風を車内に送ります。この0度にするときの損失がもっとも少ないのが日本車の場合25度なのです。

冬場の暖房はどうなの?

 一方、暖房はエンジンから発生する熱を利用しています。

 エンジンを始動すると大量の熱が発生するため、冷却水で温度を下げる必要があります。

 ここで温まった冷却水に風を当てること暖かい空気を作り出され、車内への暖房機能として利用していますが電気自動車においては電気を利用する車種もあります。

冬は暖機運転などが多くなるため、燃費が悪くなる

 寒い時期の燃費について、大手カー用品店の季節商品担当者は次のように話します。

「基本的に、エアコンの使用頻度が上がる夏と冬は燃費が悪くなります。

 冬は、走り始める前にガラスの霜取りや車内を暖める目的で『暖機運転』をする機会が多くなるため、燃費が悪化する傾向にあるのです。

 ただし、最近のクルマはエンジンを温めないと走れない、ということがないので暖機運転は必須ではなくなってきています。

 そのため、夏と冬でどちらが燃費が悪いというのは一概にいえなくなってきていますが、25度という設定はどちらの状況でも一定の目安となる温度設定なのは変わらないと思います」

※ ※ ※

 カーエアコンの使用は燃費に影響があるものの、夏と冬それぞれでの体調管理において大切な装備です。

 そのため、若干の燃費が改善されるからと無闇に設定温度を変更することはせず、自分の体調にあった温度にすることが大切だといえます。