中国軍艦の動きを示す図

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(台東中央社)中華民国軍が16日、東部・花蓮県の沖合を南下する中国人民解放軍の軍艦1隻を確認していたことが分かった。国防部(国防省)の史順文報道官は中央社の電話取材に対し、国軍は台湾海峡周辺の海空域の状況を即座に把握し、厳密に監視しているとコメントした。

同艦は16日夕、花蓮県北部の東約39カイリ(約72キロ)地点に出現。東部の離島・蘭嶼の沖合を通過して南下を続け、17日午前には監視区域を離れてバシー海峡に入ったとみられる。軍関係者によると、同艦は監視中、台湾から少なくとも24カイリ(約44キロ)の距離を保って航行していたという。

中国人民解放軍は9、10両日、台湾南西の海空域で大規模軍事演習を実施。演習区域が台湾から最短で約90カイリ(約166キロ)しか離れていなかったため、警戒を強めた国防部は、「重大な挑発行為」と中国を強く非難していた。

(盧太城/編集:塚越西穂)