16日に発足した菅義偉内閣河野太郎行政改革担当相が17日未明に首相官邸で行った記者会見で、「こんなものさっさとやめたらいいと思う」と発言。新内閣が発足した際、初閣議後に首相官邸で閣僚が順番に記者会見を行う慣例を批判した。ネット上では「深夜の記者会見をだれが望んでいるのでしょう。これこそ悪しき慣習ですね」「さっそく改革ですね。もうこういう非効率なシステムはどんどん変えていけばいい」と賛同する声が多数あがり、ツイッターでは就任早々、「河野行革相」がトレンド入りする大反響となった。

 河野氏は17日午前0時半すぎ、自身のツイッターを更新。「とうとう50分遅れ」とつぶやき、会見の開始時刻が遅れていることを打ち明けた。すでに日付は変わっていたため、リプ欄には「それはツライ 真夜中になってしまいますね」「これって意味あるの?せめて明日やればいいのじゃないかと思うのだが」「そら遠回しに嫌味の一つも言いたくなるわ」「もうお先に寝ますね」と、河野氏をねぎらう声が相次いで寄せられた。

 ようやく会見が始まったのは午前1時ごろ。河野氏は着手する行革について、「延々とここで(記者会見を)やるっていうのは前例主義、既得権、権威主義の最たるものだ。こんなものさっさとやめたらいいと思う」と語った。この発言を受け、ツイッターは「そんな時間に記者会見して、果たして有意義なんだろうか?河野大臣の言う通りです」「禿同(激しく同意)。どんどん『バッサリ』やって欲しい」「記者会見、国民が寝てる間にやってどうする!」と共感する声が殺到。歯に衣着せぬ物言いに「河野さんよく言ったよ!!!」「いきなりの破壊力」「早速やってくれましたあ!もうさすがとしか言いようがない」「こう言う所好きだわー」と称賛する声が目立った。

 一部閣僚は官邸での記者会見終了後、担当省庁に移動して改めて記者会見を行っており、河野氏は「この記者会見も各省に閣僚が散ってやれば、今ごろみんな終わって寝ている」と強調。これには、「夜中まで記者会見なんて、記者の方にも就任された方にもブラックな働き方です」「働き方改革と言うなら、こんな記者会見もうやめた方がいい」と、政府が進める“働き方改革”の観点からも河野氏の考えに同調する意見が相次いだ。

 ただ、好意的な反応ばかりではなく、「短気な彼らしく担当大臣として言ってのけたのだとは思うが、言っていることの意味を全く理解していない 新閣僚の所信表明は国民の為」との指摘や、「【悲報】河野太郎、記者会見を『こんなもの』と言い放ち国民の知る権利をあっさり毀損」と書き込み、「国民の知る権利」の観点から懸念を表明する人もいた。

 もっとも、河野氏は深夜、未明の記者会見すべてを「やめたらいい」と言っているわけではなく、「これは河野太郎が遅くに記者会見を受けるのが嫌だと言っているのではない。効率的に行うことで、メディア側の人たちが夜遅くまで働かなくて済むことを慮(おもんぱか)ってのことだ」と解説を加える人もいた。また、「災害時などの緊急以外は深夜の記者会見なんてしなくて良い。時間の無駄だからその都度SNSで発信すれば良いと思います」「緊急性がないのであれば、やはり深夜の記者会見はやるべきではない」という意見も散見された。

 省庁の縦割り打破に向け、行政改革に取り組むことになる河野氏。就任の記者会見で早速、改革姿勢を示す形となった。