『サイレント・トーキョー』ポスタービジュアル
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 佐藤浩市主演、石田ゆり子、西島秀俊らの共演で、連続爆破テロ事件で混乱に陥る東京を描くサスペンス映画『サイレント・トーキョー』から、平和な日常に迫るテロの脅威を映し出した本予告編と、ポスタービジュアルが公開された。

 原作は、「アンフェア」シリーズでも知られる作家・秦建日子が、ジョン・レノンの楽曲「Happy X-mas (War Is Over)」にインスパイアされて執筆したサスペンス小説。「SP」シリーズの波多野貴文監督がメガホンを取り、佐藤らに加え、中村倫也、広瀬アリス、井之脇海、勝地涼らが出演し、テロ事件に翻弄される人々を描く。

 物語の舞台は、クリスマスイブに沸く東京。予告編では、多くの人々が幸せな日常を過ごすなか、連続爆破テロの容疑者・朝比奈仁(佐藤浩市)の「俺が計画を立てた」の言葉と共に、日常が非日常へと一変するさまが映し出される。

 「テロに屈することはない」という磯山毅首相(鶴見辰吾)の演説を嘲笑うかのように犯行声明が出され、大混乱に陥る東京。犯人の行方を追う刑事・世田志乃夫(西島)と新人刑事の泉大輝(勝地)、事件に巻き込まれた主婦・山口アイコ(石田)、爆破予告のタレコミで取材に駆けつけたテレビ局の契約社員・来栖公太(井之脇)、犯行予告現場に偶然居合わせた会社員・高梨真奈美(広瀬)、IT企業家・須永基樹(中村)ら登場人物たちの思惑が交差するなか、予告現場である渋谷スクランブル交差点において、東京が一瞬で静まりかえる衝撃的な出来事が起きる映像が収められている。容疑者・朝比奈仁が言い放つ「まだ、始まったばかりだ」という言葉が意味するものとは。

 撮影は昨年の10月から12月にかけて行われ、撮影期間中に延べ1万人のエキストラを動員。渋谷のシーンは、スクランブル交差点をほぼ原寸大で再現した、栃木県足利市のセットで撮影され、1日最大1,200人ものエキストラが全国各地から集結した。渋谷駅の改札や地下鉄の入口に無造作に描かれた落書き、道路にへばりついたガム、塗装のはがれなど、徹底的に再現されたセットとVFXの融合により、大規模なシーンが完成した。今や実写では難しくなった、密集シーンにも注目だ。

 また、ポスターは2種類が用意された。崩壊した渋谷をとらえたビジュアルでは、灰だらけの渋谷の街に、ポツンと置かれた赤いプレゼントが目を引く。そして、登場人物と東京の名所を描いたビジュアルでは、「TOKYO IS OVER」の文字が各人物のフレームとなっており、どちらのデザインも不安を掻き立てる。(編集部・入倉功一)

映画『サイレント・トーキョー』は12月4日より全国公開