わずか2人…女性閣僚少ない日本 海外は?

写真拡大

菅新内閣の顔ぶれが出そろいました。

注目の大臣や女性閣僚について、海外の事例とも比較して解説します。

■注目の“女房役”は?

今回の人事の注目ポスト、菅総理の“女房役”官房長官に選ばれたのは加藤勝信氏でした。

加藤氏は2012年の第2次安倍政権発足時から、官房副長官を務めました。官房長官の菅さんを支え、その後も要職についてきました。

どれだけ菅さんからの信頼が厚いか。2013年、官房副長官時代の加藤氏のパーティーでわかります。当時の菅氏は加藤氏に対して、以下のように述べました。

「奥さんより加藤さんといる間の方が、私は長いのではないかなと。官房副長官って皆さん、結構大変なんです。時として野党との調整役もする。頭だけじゃダメなんです。足も使わなきゃダメなんです。まさに能力と脚力を兼ね備えた政治家が加藤副長官です。まさにかゆいところに手が届いて、“手堅く政策を実行する”加藤副長官です」

加藤氏は、官房副長官時代に野党への「根回し」を経験しています。東京大学経済学部卒業で、旧大蔵省出身。「実務能力の高さ」が菅さんから評価されています。

さらに菅氏は「縦割り行政を打破する」といっているため、役所に詳しい加藤氏には行政改革への取り組みも期待しての人事だと言えます。

■肝入りのIT分野 担当大臣は?

菅首相肝入りのデジタル担当大臣に、平井卓也元IT担当大臣が再入閣します。

平井大臣は62歳。衆院香川1区選出で当選7回。元電通で地方のテレビ局の社長をしていたこともあります。2000年に衆院議員に初当選し、自民党のIT戦略特命委員長やネットメディア局長を経験し、2018年にはIT担当大臣として初入閣。経歴をみてもIT分野の専門と言えます。

平井氏は2013年の参議院選挙に向け、スマートフォン用のアプリを開発して発表しました。当時、自民党の広報本部長をしていた小池都知事と一緒に会見しています。

このとき合わせて『あべぴょん』というゲームも開発しました。安倍総理をモデルにしたキャラクターがジャンプをして高いところにいけば得点が上がるゲームです。自民党に親しみを持ってもらうのが狙いだったといいます。当時、ネットでの選挙運動が解禁されたこともあり、このようなアプリを作ったという流れです。

今回、デジタル庁が新しく設置されるため、大臣になって初めて勉強するのではなく、即能力発揮できる人ということで選ばれたと言えます。

■未だ少ない女性閣僚 海外の政権は?

新内閣の平均年齢は60.4歳です。

最年長は79歳の麻生副総理兼財務大臣で、最年少は39歳の小泉環境大臣となります。

女性閣僚は2人で、法務大臣に再び起用された上川陽子氏と、オリンピック・パラリンピック担当大臣の橋本聖子氏です。

女性閣僚が過去最も多かったのは5人で、2001年の第1次小泉内閣と、2014年の第2次安倍改造内閣です。今回はそれよりも少ない2人となりました。

女性閣僚の割合は、海外と比べれば少ないままです。

フィンランドの内閣を見ると、サンナ・マリン首相(34)と並んで写真にうつる4人の女性は全員大臣で、コロナ対策でも陣頭指揮をとっていました。マリン政権は連立政権を組んでおり、連立を組む5党の党首が全員女性なのです。女性閣僚は6割で、男性よりも多いです。

一方、カナダのトルドー首相(48)の内閣。男女が同数なんです。実はトルドー首相は2015年に就任した際に、男女同数の内閣にしました。理由を聞かれ、「2015年だから」と答えました。特段、注目する必要はなく、今の時代、当たり前だと答えたのです。

各国、元々女性議員が少なかったのですが、女性議員を増やそうということで「クオータ制」という仕組みを作り、増やしてきました。今では約130か国がこの制度を作り、女性議員が増えてきています。日本はそのような仕組みはなく女性議員が少ないままのため、おのずとこういう構成になると言えます。

「国民のために働く内閣」その言葉どおり、多様な国民の声を政治に反映し、政策を実行してほしいです。

(2020年9月16日 16時ごろ放送 news every.「ナゼナニっ?」より)