日本ハム・西川

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 日本ハムでは1992年生まれの選手が主軸となり、投打にわたってチームを引っ張っている。

 野手ではキャプテンの西川遥輝外野手と谷口雄也外野手。投手はエース有原航平、左腕の加藤貴之、中継ぎの玉井大翔で、5人すべて28歳だ。

 注目されるようになったのは、9月3日の楽天戦(札幌ドーム)だった。打のヒーロー、西川がお立ち台で、先発で5回無安打無失点に抑えた加藤へ「いつも野手に迷惑をかけている。(きょうは)いい投球をしてくれた」と“口撃”。加藤は三塁側ベンチ前で深々と一礼し、観衆の大きな笑いを誘った。

 西川はさらに「前回ヒーローになったときは有原(が一緒)で、今回は加藤。次は玉井とヒーローになれるよう、同級生で頑張っていきたい」と中継ぎ右腕の名を挙げ、92年組のさらなる躍進を誓った。

 5人が生まれた92年のスポーツ界。7月から8月にかけて、バルセロナ五輪が開催された。高校野球では星稜(石川)の松井秀喜が夏の甲子園大会2回戦の明徳義塾(高知)戦で5打席連続敬遠。社会的に大きな関心を集めた。

 プロ野球では、ヤクルトが14年ぶりにリーグ優勝した。10月には2度目の巨人・長嶋茂雄監督が誕生した。長嶋監督は11月のドラフト会議で1位指名した松井を、4球団競合の末に引き当てた。余談だが、私は入社1年目。ひよっこの駆け出し記者だった。

 他球団で西川らと同学年の選手はヤクルト・山田哲、DeNA・山崎、西武・源田、ソフトバンク・千賀ら。令和のプロ野球界で“顔”となっている。

 チームで投手キャプテンを務める有原は「試合で引っ張っていけるように頑張りたい」と同調する。西川は最後に「(谷口)雄也もいるので、みんなで92年世代で頑張りたいと思います!」と2軍で奮闘中の谷口の名も忘れなかった。(山口泰弘)