ムクドリ襲来の季節ことしも 空覆う黒い大群...住民悲鳴

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住宅街に大量発生する鳥。
その数、なんと1,000羽以上。

列島各地で今、住民とムクドリの熾烈(しれつ)な戦いが繰り広げられている。

空を覆う、黒い影。
どこからともなく現れたムクドリの大群。

ムクドリの体長は、24cmほど。

夏から秋にかけ、カラスなどの天敵が少ない市街地に、群れでねぐらを作る習性がある。

近隣住民は「普段夕方になると、このへん飛んでたりする。ガーと飛んでて怖いよね」、「『逃げなきゃ』って、襲われるわけじゃないけど...」などと話した。

これまでにも日本各地で大量発生し、住民を悩ませてきた。

その原因は、騒音。

さいたま市も、ムクドリの騒音に悩まされている場所の1つ。

近隣住民は「うるさいですよね...」、「とても嫌です...。本当ここだけ異様なくらい、もう...今もすごいですけど」などと話した。

群れの鳴き声を測定器で測ってみると、81.8デシベル。
この数値は、走行している地下鉄の車内とほぼ同じレベル。

近隣住民は、「このへんに、わたしの知り合いがマンション借りて住んでいたんですけど、居られなくて2カ月もいなかった」と話した。

被害は騒音以外にも、大量のふんなどがある。

近隣住民は、「きょうは静かな方で、いつもだったら止まっていられない。ふんが落ちてくるので、傘差して帰りたいくらい」と話した。

さいたま市も、さまざまな方法を組み合わせて、対策に乗り出している。

同じようにムクドリ被害に悩むほかの地域でも、ムクドリが不快に感じる音を出し追い払う作戦。

さらに、福島市では15日から3日間、ロケット花火や爆竹での威嚇に加え、タカやワシの剥製を設置する。

しかし、こうした対策にも限界が。

近隣住民は、「なんでここばっかり多いんだろう。向こうにも鳥いたけどね、木を切ったから、こっちへ来たんだね」と話した。

日本野鳥の会によると、追い払えても、ムクドリは別の場所に移動するだけ。

根本的な解決にはならないという。

そこで、日本野鳥の会 自然保護室・葉山政治室長は、「ムクドリが集まる前、もしくは初期の段階で、ねぐらになる木を、かなり強めに剪定(せんてい)すると、隠れる枝がなくなるから、ムクドリは利用しなくなる」と話した。

木の剪定をすることで、ムクドリが集まらなくなり、徐々に市街地から離れていくだろうという。

実際に枝に止まれないようにする、さいたま市の取り組みを見てみると、シートをかぶせた木には、鳥の姿はまったくない。

とはいえ、短期的な解決が難しいことは変わらない。

ムクドリとの根比べは、これからも続く。