ジョンリエル・カシメロ【写真:Getty Images】

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カシメロが豪語「俺は日本でやりたい!」

 ボクシングのWBO世界バンタム級王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)の陣営は、4月に対戦予定だったWBAスーパー&IBF王者井上尚弥(大橋)との3団体統一戦が延期となった経緯を独自目線で主張している。カシメロは9月26日にデューク・ミカー(ガーナ)と世界戦で激突。決戦の舞台となるプレミア・ボクシング・チャンピオンズ(PBC)公式サイトに登場し、陣営とともに井上や他の選手を将来的な対戦候補に挙げている。

 カシメロと陣営は3団体統一戦が実現しなかった後も、いまだに“口撃”を続けている。プロモーターを務めるショーン・ギボンズ氏は「この男(井上)は最初にビザの問題があると言っていたんだ」とコメント。さらに「そこからは経済的な問題が出てきたんだ。イノウエは誰かを恐れてはいないのかもしれないが、我々としては待ちぼうけを続けるわけにいかないことはわかっていたんだ」と語ったという。

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で3団体統一戦は延期に。感染拡大防止のために入場者収入を得られないために、海外メディアではカシメロサイドのファイトマネーの問題を報じていた。今回、ギボンズ氏は経済的な問題や長引く延期など経緯を説明している。

 カシメロは母国を含め、10か国で戦ってきた。ミカー戦は米国が舞台だが、フィリピン人王者は「俺は日本でやりたい!」と断言。そして、「まずは自分のやるべきことに集中する必要がある。その次の試合はネリかリゴンドー、イノウエになるだろう。やらなければいけないことがたくさんあるんだ」と語ったという。

 26日にWBC世界スーパーバンタム級王座決定戦に臨む前WBC世界バンタム級王者・ルイス・ネリ(メキシコ)、WBA世界同級正規王者ギジェルモ・リゴンドー(キューバ)の名も挙げた。ギボンズ氏は「イノウエのことは忘れる。彼は世界最高ではないかもしれない。ネリもいる。リゴンドーもいる。多くのバンタム級ファイターが他にもいる」と語ったようだ。(THE ANSWER編集部)