菅義偉氏=(共同=聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫

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【ソウル聯合ニュース】菅義偉官房長官が事実上、次期首相に決まり、韓国文在寅(ムン・ジェイン)大統領との初会談がいつ実現するか注目される。

 両国はこれまで、新政権が発足すると早期の首脳会談を推進してきたが、過去の歴史問題を巡る対立などで実現までに時間がかかる場合も少なくなかった。

 安倍晋三首相は2012年12月、朴槿恵(パク・クネ)大統領(当時)は13年2月に就任したが、初めての会談は15年11月に実現した。朴氏が旧日本軍の慰安婦問題の進展を首脳会談の事実上の条件として掲げたためだ。

 現段階では文大統領と菅氏も首脳会談は拒否しないとみられる。

 初めての会談は年末、韓国で行われる可能性がある。韓国は今年の韓中日首脳会談の議長国で、年内の開催を調整している。会談が実現する場合、2国間会談も開かれる見通しだ。

 新型コロナウイルスの感染拡大などの影響で会談が実現しない場合、11月の米大統領選以降に開催が予定される主要7カ国首脳会議(G7サミット)に合わせて両首脳が会談する可能性もある。

 首脳会談が実現しても長期間、膠着(こうちゃく)状態に陥っている両国関係の劇的な転換を期待することは難しい。韓国政府も菅氏が安倍首相と長期間歩調を合わせてきたため、従来の外交路線から大きくは変わらないと判断しているようだ。

 韓国の外交筋は「年末に韓日🅂首脳会談が行われれば、双方は昨年12月の会談のように『対話を通じた解決』との認識を再確認するかもしれないが、現在としては相手の出方を予断できない」と述べた。