9月12日(2020年、日本時間9月13日)のテニス全米オープン女子決勝で、大坂なおみ(22)がベラルーシのビクトリア・アザレンカ(31)との激戦を制し優勝した。第1セットを1-6で落とす苦しいスタートだったが、驚異の粘りを見せて逆転した。第1セットを奪われてからの逆転は全米オープン決勝では26年ぶりのことだという。

日本時間の昨夜(13日)10時、大坂はビデオメッセージで「日本のみなさん、早朝から見てくれてありがとう。応援に感謝します。決勝は精神的につらかった。緊張する中最後までやり通すことがつらかった。ポジティブになるよう努めていた。キャリアの中でベストなメンタルだったのでうまくいきました。最初の優勝はあっという間の出来事だったけれど、今回は勝つためのプロセスを確実に進むことができた」と思いを語った。

米メディア「社会正義のために戦った」「コート内外で地位固めた」と絶賛

この大会では人種差別に抗議する大坂の黒いマスクも話題となった。マスクには銃撃などで命を落とした犠牲者の名前が入っていて、大坂は大会1回戦後「名前入りマスクは7種類ありますが、7枚では足りないことが悲しいです。決勝まで進んで全員の名前を見せたい」と語っていた。

試合直後のインタビューで、マスクで何を伝えたかったと質問された大坂は「あなたはどんなメッセージを受け取りましたか?話題を喚起することが目的でした」とインタビュアーに逆質問で思いを語った。

大坂のマスクについてニューヨークタイムズは「社会正義のために戦いながら全米オープンを制した」、スポーツ専門局のESPNは「大坂選手はコートの内外でリーダーとしての地位を固めた」とコメントしている。

スッキリのスタジオでは元テニスプレイヤーの杉山愛が解説。大坂の強さについて「体のコントロールが正確にできている。今年6月に新加入した中村豊トレーナーと『動きの中に存在する軸』をテーマに下半身を強化し、難しい体勢でもショットを決められるようになった。(今回は)メンタルも充実していた」。

近藤春菜(お笑いタレント)「マスクの問題提起は、私たちにとってもいいきっかけになった。勝ち続けないと名前を見せられない」

司会の加藤浩二「当然批判もあることはわかっている。訴えたい気持ちを出すのは難しい」

橋本五郎(読売新聞特別編集委員)「人種差別に対する抗議を個人でやっているということに頭が下がる」

今後の大坂選手だが、新型コロナの影響で今月27日から開催予定の全仏オープンへの出場は「様子見」だそうだ。