観客を最大2500人にするなど、先場所同様、新型コロナウイルス対策を取った秋場所(東京・両国国技館)が9月13日から始まる。

 引き続き、強敵を求めて他所の部屋に出掛ける「出稽古」が全面禁止されているため、力士たちはさまざまな工夫をしながら稽古に励んでいる。

 例えば、自分の部屋に関取が1人もいない大関の朝乃山は、連日、4人の幕下力士を相手に精力的に汗を流しているという。

「この4人を(もう1つ上の)十両に引き上げるのが自分の役目です」

 と、一石四鳥も狙う。

 そんな中、初日まで1週間を切っても稽古ができていないのが横綱・白鵬だ。

 先場所、白鵬は12日目の御嶽海戦で右ひざの半月板などを痛め、13日目から休場した。

「優勝しちゃ休む、の繰り返しで、延命を図っているのは明らかだ」

 協会関係者からは、常にこうした批判の声が上がる。というのも、白鵬の休場はこれが通算15回目で、平成30年以降では15場所中9回目の休場となるのだ。

「白鵬のモチベーションは、東京オリンピックまで現役でいることです。その五輪が1年延期されたとき、『自分のモチベーションも1年延びた』と話していましたが、最近は若手の台頭が顕著で、フル出場していては、とても来年の夏までもちません。適度に休場を織り込むのは予定の行動と言えます」(担当記者)

 8月に内視鏡による手術を受けたこともあって調整が遅れ、復帰の目途は全く立っていない。

「土俵に降りて、柔軟運動などはしているけど、四股やすり足さえ控えている」(部屋の関係者)

 秋場所の休場は決定的だが、こうした“延命策”を取っているのは白鵬だけではない。やはり先場所、右ひじを痛めて休場した鶴竜も回復が大幅に遅れ、いまだに本格的な稽古ができていないという。

 再び両横綱が不在となり、先場所の照ノ富士のように幕尻力士が大暴れするのか――。ちなみに秋場所の幕尻は、あの巨漢力士・逸ノ城だというから楽しみだ。