力でねじ伏せたマルターズディオサ(左)=撮影・三好信也

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 「紫苑S・G3」(12日、中山)

 春の実績はダテではなかった。5番人気のマルターズディオサが快勝。チューリップ賞以来、2つ目の重賞タイトルを獲得し、本番の秋華賞(10月18日・京都)に向けて弾みをつけた。

 完璧なレースぶりだった。道中は好発を決め2番手を追走。手応え十分に4角で早々と先頭に立つと、後続の追い上げを危なげなく振り切った。見事にエスコートした田辺は「開幕週だし、スタートのいい馬なので流れに乗って正攻法で行きました」と振り返った。

 会心の勝利にも見えるが、鞍上は「正直なところ、調教の段階では緩さがあって手応えはつかめていませんでした」と戦前に抱いていた胸の内を明かす。そんな不安を吹き飛ばし、「今の状態で結果が出たので、上積みを持ってG1に行ける。京都内回りは(コース適性が)バッチリ。楽しみにしています」と大舞台に思いをはせた。

 さあ、次は打倒・デアリングタクトだ。手塚師も「これで本番は自信を持って向かえる。2冠馬は強いけど、いい状態で臨めるよ」と胸を張った。関東の実力馬が堂々と無敗の女王に挑む。