新型コロナウイルスの影響で中断されていた「エール」の14週以降が、来週14日(2020年9月)から放送される。来週は古山音(二階堂ふみ)の妹・関内梅(森七菜)と、同じころ裕一(窪田正孝)に弟子入りした青年、田ノ上五郎(岡部大)が中心となる。

古山家に居候しながら執筆活動を始めた梅は、同じ屋根の下で暮らすことになった五郎の物言いにいちいちイライラしてしまう。裕一と音は、そんな2人のやりとりを見てハラハラし通しだ。しかし梅と五郎は気持ちをぶつけ合ううちに、次第に惹かれ合っていく。

ところがある日、五郎は「自分には作曲の才能がない」と古山家を出てしまう。

梅は、路上で寝起きしていた五郎を探し出す。「私、五郎ちゃんの居場所みつけた」。梅はそう告げると、五郎を連れて豊橋の実家に向かう。梅が最終的に下す決断が見どころだ。

戦争が始まり、裕一は戦時歌謡で時の人になるが...

一方、今後の「エール」は戦争色が濃くなっていく。

1937(昭和12)年に中国で盧溝橋事件が発生すると、日本では戦時歌謡が多く流れるようになるが、そこで脚光を浴びるのが裕一だ。裕一のモデル・古関裕而は「露営の歌」の作曲で大ヒットを飛ばし、一躍時の人となったからだ。

古関は1940(昭和15)年には「暁に祈る」を、1943(昭和18)年には「若鷲の歌」を作曲し、いずれも大ヒットさせた。「暁に祈る」は「福島三羽ガラス」(※劇中では裕一、村野鉄男(中村蒼)、佐藤久志(山崎育三郎))が携わったことでも知られている。

戦後、古関は平和への祈りを込めた「長崎の鐘」を作曲した。これは戦争に加担してしまった自身への贖罪でもあったとされるが、「エール」の中で裕一がどのようにこの曲を作り上げていくのかが気になる。

「エール」第1話の冒頭、裕一は1964(昭和39)年の東京オリンピックの会場に立っていた。戦争を経てそこに立つまでの間、裕一はどんな苦悩や葛藤を経験するのか。そこに音はどう寄り添っていくのか。そして、裕一が音に約束した「僕が作った曲を君が大きな舞台で歌う」という夢はどのような形で叶えられるのか。ここからの展開に注目だ。

(NHK総合あさ8時)