サイ・ヤング賞の有力候補とされるダルビッシュ有【写真:AP】

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先発ではフォーシームの空振り率が44.7%で1位

 米大リーグ・カブスダルビッシュ有投手は9日(日本時間10日)、レッズ戦に登板して6回2安打3失点も、今季2敗目(7勝)を喫した。今季の連勝は7で止まったが、8戦連続クオリティスタート(QS)を達成。好投が続いている要因を、MLB公式が分析。今季のフォーシームの空振り率が先発でNo.1であることに触れ、「打者の目には球が浮き上がってくるように映っている」などと評価している。

 レッズ戦では初回、2四球で2死一、二塁とされると、5番ムスタカスに4号3ランを被弾。早々に失点したが、その後は6回まで無失点。左打者の外角にキレ良く逃げる96マイル(約154キロ)の球などを駆使し、9つの三振を奪うなど圧倒的な投球を見せつけた。

 今季ここまでリーグ1位タイの7勝、同1位の72奪三振、同3位の防御率1.77をマークするなどサイ・ヤング賞の有力候補とされるダルビッシュ。MLB公式は右腕の直球に着目し、「ダルビッシュの新速球は打者にとってバッドニュース」との見出しで分析記事を掲載している。

 記事によると、今季のダルビッシュはフォーシームでの空振り率が44.7%。これは2季連続サイ・ヤング賞のデグロム(メッツ、39.2%)らを上回り、MLBの先発投手でNo.1の数字だ。また、2ストライクからのフォーシームでの空振り率32.5%も1位。ちなみに3位にはツインズの前田健太(31.8%)が入っている。

MLBは直球の改善に成功と分析「スピンがかかったファストボール」

 記事では2019年は対左打者の直球が被打率.350、被長打率.750だったことに触れ「ダルビッシュは今季を迎えるにあたって、左打者への対応を改善する必要があった」と記載。米スポーツ専門メディア『ジ・アスレチックシカゴ』のシャハデフ・シャルマ記者が伝えた内容を引用している。

 同記者によると「その答えはスピンを正しく機能させることだった」という。「彼はシンプルに指の位置を変えた。1時の位置から12時の位置に変え、親指は7時の位置にした。春季キャンプにこのスタイルを取り組んでいたダルビッシュは、より多くの正しく機能しているスピンがかかったファストボールを上手く操っている」と、直球の改良が成功したと伝えられている。

 記事では今季ダルビッシュが投げているフォーシームについて「ここ数年のダルビッシュのスピンは、“ジャイロ回転”しているものの割合が低かった。しかし、今ではこの改良が、ボールがストライクゾーンを通過することを助けている。打者の目には球が浮き上がってくるように映っているのである」と記載されている。(THE ANSWER編集部)