いまやテレビ界で飛ぶ鳥を落とす勢いなのが、お笑いコンビ『千鳥』のノブ(40)と大悟(40)だ。バラエティー番組のキャスティング会議では、いの一番に名前が上がるという。

「フジテレビは単発特番だった『千鳥のクセがスゴいネタGP』を、この10月からゴールデン帯に昇格させます。また、テレビ朝日も深夜番組だった『テレビ千鳥』をプライムタイムに編成することを発表しました。テレビ関係者からは垂涎の的ですよ」(放送作家)

 千鳥が、ここまで引っ張りだこになった理由だが、
「一番は笑いのセンスです。ノブのツッコミは、どんな人物や物であっても、すべて笑いに昇華させてしまう。さらに大悟との相性も抜群で、見ていて安心感がある。しかも、ロケ物をやらせたら2人に敵う芸人はいません」(事情通)

 しかし、なんといっても一番はギャラが破格だということ。他の吉本芸人と比較しても2〜3割はお得のプライスだという。

「GP帯1本あたり40〜60万円。普通、千鳥クラスなら最低80万円。100万円と言われても不思議ではない」(テレビ関係者)

 驚くのは、’14年から出演している『いろはに千鳥』(テレビ埼玉)。この番組に関しては、いまも2人で8万円のギャラなのだという。

「『いろはに千鳥』は2人にとって初冠番組なんです。ロケ物がうまいと言われる千鳥の原点のような番組です。売れたからといって、2人はギャラをアップさせるようなことはしない。それも、テレビ界から人気を得ている材料です」(同)

 千鳥がギャラに執着しないのは、
「大悟が師匠と慕った、いまは亡き志村けんの教えを守っているからです。何でも『笑いを一生懸命やっていれば、いずれお金はついてくる。金、金いう芸人は先は短い』と言われたそうです。この考えにノブも賛同しています」(芸能記者)

 もっとも、志村がこの話を本当に大悟に語ったのかは今は確認する術もないのだが、金に固執しない姿勢と、笑いのセンスが支持されているのは間違いない。