自民党総務会にのぞむ、(右から)岸田文雄政調会長、二階俊博幹事長、鈴木俊一総務会長(C)日刊ゲンダイ

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 菅官房長官の圧勝とみられている自民党総裁選で、党員投票が省かれることに「密室選挙」との批判が上がる。一国のトップを決める選挙が裏で談合では話にならないが、海外メディアからも「おかしい」と疑問が噴出している。

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 最も辛辣なのは米紙ワシントン・ポストだ。〈日本の次期首相の選択は、年老いた少数の男たちの手に委ねられている〉と酷評し、〈首相選出から一般党員を除外している〉と批判。コロンビア大学のジェラルド・カーティス教授の〈(党員投票をしないのは)石破氏の勝利を防ぐための策〉とのコメントまで掲載している。

 仏紙ルモンドは〈選挙に関与するのは、国会議員と党の地域代表のみだ〉と指摘。英ロイター通信も、〈自民党の「密室政治」〉〈党内からも異論〉と報じている。

 高千穂大教授の五野井郁夫氏(国際政治学)はこう言う。

「民主主義の考えが根付いている欧米のメディアは、日本の政治を厳しく見ているということです。コロンビア大のカーティス教授は長年、日本政治をウオッチしてきた人物。変わらない日本の『密室政治』を憂えているのでしょう。自民党は総裁選を通じて、世界に『恥』をばらまいている状況。嘆かわしいことです」

 日本は民主主義国から脱落した。