Blender Foundationは米国時間2020年8月31日、最新版となるBlender 2.90をリリースした。内蔵レンダラーであるEEVEEの完全刷新や、IntelのレイトレーシングエンジンであるIntel Embree、NVIDIAのCUDAやNVLink、同社のレンダリングエンジンであるOptiXへの対応など、数多くの変更が加わっている。バージョン2.90はダウンロードページから入手可能だが、同団体はBlenderを3DCG開発などに用いる場合は安定版となるBlender 2.83 LTSの利用を推奨している。

Blender 2.90の主な特徴をまとめた動画から抜粋

リリースノートによれば、Blender 2.90は前述した機能の他、レベル間で変位情報がスムーズに伝播(でんぱ)し、レベルをスカルプト(物体の表面を盛り上げる、もしくは盛り下げることで形状を決めていく手法)して切り替えるマルチレスオルティオンや、4種類のシミュレーションを使用してメッシュ上のクロスを再現するクロス(布)フィルター、スカルプトモードから直接モデルを拡大・縮小するポーズブラシ、スカッシュ(押しつぶし)またはストレッチ(引き延ばし)を維持しながらメッシュの尺度を変えるポーズブラシが加わっている。

Windows 10上で動作するBlender 2.90

UI面では検索機能の拡張やレイアウトの見直し、モディファイヤなどの並べ替えがドラッグ&ドロップに対応するなど、数多くの変更が加わっているため、詳細を知りたい方は公式Wikiのリリースノートを併せてご覧いただきたい。Blenderは1998年から開発が始まり、現在GPLのOSS(オープンソースソフトウェア)と配布されていることから、高額な3DCGソフトウェアを避けてBlenderを使用するプロフェッショナルが増えつつある。

阿久津良和(Cactus)