安倍晋三首相が今月28日(2020年8月)に突然退陣を発表し、この週末は新たな総裁へ立候補の意思表示や支援の要請など、永田町は早くも「次」へ向けて動きだした。ここでポイントとなるのが、次期総裁の選び方だ。

新総裁の決め方には、国会議員394票と党員・党友394票の過半数を争い、選挙期間を12日間以上設ける通常のやり方と、国会議員394票と都道府県連票141票として両院議員総会で決める「緊急のやり方」の2通りがある。一任されている二階俊博幹事長は「時間にゆとりがあれば当然党員投票を考えるべき。皆さんの意見を聞いて判断する」としているが、コロナ禍を理由として両院議員総会方式が採用される流れができつつある。

狙いは、地方で人気のある石破茂・元幹事長つぶしだ。両院議員総会方式であれば、地方票の比重が軽くなり、それだけ石破氏が不利となる。二階派のある議員は「目的はとにかく石破氏を勝たせないことなんだよ」と明かす。石破氏は「党員投票をやるべきだ。議員のための自民党ではない」と批判している。立候補に意欲を見せている河野太郎防衛相も「党員の皆さんの支援をいただいて決まるのが大事」としている。

地方の党員「なんで俺たちに投票させないの」

政治ジャーナリストの田崎史郎氏は「通常のやり方を採用しても、期間が1週間程度伸びる程度。党員・党友投票は郵送なので『密』にもなりません。総裁選をやった方が政権基盤が強くなるので、僕はやった方がいいと思っています」

玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「小渕(恵三)元首相が亡くなった時、自民党は密室で決めていると批判された。今回も必ず批判されるとわかっているのに、なぜ総裁選をやらないのでしょうか。みんな腑に落ちているのでしょうか」

田崎氏「腑に落ちていない人の方が多いと思いますよ。この土日に地元に戻って支持者と会い、『なんで俺たちに投票させないんだ』と言われた国会議員は多いはずです」

玉川「田崎さんですら、党員投票をやった方がいいと言っているわけだから、そういう論調が大勢を占めてくれば、(両院議員総会方式の流れは)変わるのではないでしょうか」

安倍政権を擁護する発言が多かった田崎氏を揶揄した玉川の発言に、田崎氏は苦笑いだった。