韓国で全国的な医師のストライキ、集中治療室からも撤収する史上最悪の展開に

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韓国で全国的な医師のストライキが行われ、混乱が生じている。

韓国政府は医療界の集団ストライキを撤回させるために、韓国医師協会と「医学部定員の拡大」「公共医学部の新設政策」を中止するという内容の“合意文”を用意したが、韓国専攻医協議会がそれを拒否し、病棟、救急室、集中治療室からも撤退するという史上最悪の状況が起こった。

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国民の生命を“人質”に集団ストライキを起こしているわけだが、そこにはどんな名分や原則があるのかと国民の怒りが噴出している。

韓国医師協会と韓国専攻医協議会に“食い違い”

韓国政府との交渉に乗り出した韓国医師協会と、実際にストライキを行っている韓国専攻医協議会の食い違いが続いている。

8月26日、韓国専攻医協議会側が韓国医師協会と政府の暫定合意案を受け入れず、携帯電話の電源を切ったまま集団行動を開始する不合理なストライキを行い、衝撃を与えている。

先立って韓国医師協会側は、ストライキにもかかわらず、大学病院の集中治療室など必須の医療には空白が生じないとしたが、実際にストライキを行う専攻医を代表する韓国専攻医協議会は「救急室への復帰はない」と強硬な態度を見せている。

(写真=ソウル新聞)

実際に現在、専攻医らが集団ストライキ中だが、韓国医師協会側は救急室や集中治療室などには人材を残していると伝えた。同協会チェ・デジプ会長は8月26日から8月28日までの3日間、第2次ストライキに突入しているが、ユーチューブ生中継された決起大会で「必須医療業務は維持するのが原則だ」と明らかにした。

韓国医師協会代議員会のイ・チョルホ議長も「専攻の先生たちが業務から手を離したが、集中治療室、新生児室、分娩室、血液透析などの必須医療の業務は残している」と、闘争の意図が純粋であることを強調した。

しかし韓国専攻医協議会は、チョン・セギュン国務総理との対話後に合意した通り、新型コロナウイルスに対応する選別診療だけに参加し、「病棟、救急室、集中治療室への復帰はない」という立場を明らかにした。

救急医が救急室から去ったサムスンソウル病院では、教授を投入して患者の診断しており、セブランス病院でも内科専門医が緊急室、集中治療室を含めて完全に撤収した。

ソウル大学病院では救急、出産、透析、集中治療担当の専門医はストライキに参加していないが、他の病院の救急室から運ばれる患者を消化できずに転院させるケースが増え、救急患者が普段よりも多くなった。

韓国政府は8月26日に職場復帰命令を下したが、専攻医らはストライキを続けるなど強硬に対抗している。

彼らは10時から22時までの12時間、連絡可能なすべての携帯機器の電源を切り、外部との接触を最小限にする「ブラックアウト(Blackout)行動指針」を施行し、物議を醸している。