幼い息子アーチーを、世間の注目から守りたいという思いを公言しているヘンリー王子とメーガン妃夫妻。二人が今年初めに下した「王室を離脱する」という決断においても、息子を一般の民間人として育てたいという願いが重要な部分を占めていた。

なるべく普通の生活を送らせてあげたいという希望の一環として、夫妻はアーチーの生活を極力公にせず、息子が生まれたときには王室の称号を与えないことを選択。

そのためアーチーは現在王室の称号を持たずに育っているが、王位継承順位は7位のままで、アーチーの祖父にあたるチャールズ皇太子が国王になると継承順位はさらに上がる。皇太子が英国王になると、アーチーは必然的に王子となり、18歳で「殿下(HRH)」の称号を使うどうかを自身で決めることができる。

しかし、王室の専門家であるイアン・マクマーサンヌは、アーチーが仮に王室の称号を使わないと決めたとしても、結婚に関する王室法の適用を受ける可能性があると主張する。

イアンは<Express.co.uk>に対し、こうコメント。

「2013年王位継承法が制定される以前は、1772年の王室婚姻法の条件の下、外国の王室に嫁いだ王女の問題がない限り、ジョージ2世のすべての子孫は、王位継承の権利を維持するため、君主から結婚の許しを得る必要がありました」
「2013年王位継承法では、君主制に関する時代遅れで差別的な法律をいくつも変更しました。この法律では、男子優先の長子相続制を廃止し、第一子は性別にかかわらず王位継承者とすることになりました。また、カトリック教徒との結婚による王位継承資格の喪失を廃止し、1772年の王室婚姻法を無効にしたため、王位継承順位の最上位6人のみが、結婚に際し君主の承認が必要ということになりました」

つまり、ゆくゆくは継承順位6位となる予定のアーチーがもし結婚すると決めた場合、国王に承認を求めなければならないということ。しかしマクマーサンヌは、アーチーがこの義務から解放される可能性があることも示唆する。

「アーチーが結婚する際に、3人のいとこ(ジョージ王子、シャーロット王女、ルイ王子)のうちの誰かが結婚して先に子どもを産んでいない限り、順位6位のままのため、君主の承認を求める必要があると予想されます」

現在1歳のアーチーは、先日両親が購入したカリフォルニア州サンタバーバラ郡のモンテシートの新居で暮らしている。この豪邸は、5エーカー(約2万平方メートル)の敷地に立ち、独立した遊び場もあるため、家族で生活するのにはぴったりの場所になりそう。

少し気も早いけれど、結婚も含め、アーチーの未来が明るいものになることを祈りたいところ!

※この翻訳は抄訳です。

Translation:Masayo Fukaya