Microsoftは米国時間2020年8月20日、JavaScriptの上位集合版であるTypeScript 4.0をリリースしたことを、公式ブログで発表した。プロジェクト単位で利用する場合はNuGetや「npm install -D typescript」、グローバルインストールする場合はVisual Studio Marketplaceで入手できる。

Visual Studio Marketplace上のTypeScript 4.0

バージョン4.0では、複数の構成要素を扱うVariadic Tuple Types(可変タプル型)や、Labeled Tuple Elements(ラベル付きタプル要素)、コントロールフロー解析を使用してクラスのプロパティの種類を判断するClass Property Inference from Constructorsなどを追加した。

また、Visual Studio Codeで構文を強調表示するセマンティックハイライトの応答性を改善している。バージョン3.9ではコード編集が可能になるまで、20秒から1分ほどを要していたがバージョン4.0では数秒程度に短縮した。ただし本変更点の恩恵を受けるには、本稿執筆時点でVisual Studio Code Insidersが必要となる。

右側のTypeScript 4.0はIntelliCodeが動作しているが、左側のTypeScript 3.9は応答が止まったままである(公式ブログより抜粋)

TypeScriptは2012年10月に初版となるバージョン0.8をリリースし、Visual Studio以外の統合開発環境サポートやコンパイラーの実装、型の対応拡大など開発言語としての機能を高めてきた。バージョン2.2以降は約2カ月に1回のリリースサイクルを策定したが、前版となるバージョン3.9は3カ月前の2020年5月にリリースしている。

阿久津良和(Cactus)