探偵歴10年以上、浮気調査に定評があるリッツ横浜探偵社・山村佳子が目撃した、男と女の浮気事情。
パートナーがいる男女の恋愛の詳細を、美人探偵・山村佳子がその事件簿から紹介します! 
浮気がバレた後の夫婦関係、浮気調査のポイントについても語ります。

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今回の依頼者は、中村衣代さん(仮名・40歳)。自宅でスピリチュアルサロンを開いており、天然石ブレスレットの販売をしている女性です。この連載を見て、私たちの事務所に依頼してくださいました。

「まさか、自分がこんなことになるなんて……。夫は超モラハラ気質なので、女性の方から夫のことはお断りだと思っていました」

写真を拝見すると、旦那様は縦にも横にも大きく、体型がかなりガッチリしています。もともと柔道をやっていたそうで、かなり迫力があります。

「この体型で、しかも顔も怖いから、絶対に女性は寄り付かない。それに安心して10年間過ごしてきました。モラハラにも耐えてきたのに、浮気だけは許せません」

依頼者・衣代さんは、10年前に結婚するときに、「浮気をしない、贅沢をさせてくれる」ことだけを条件に、交際0日で結婚したそうです。
出会いは合コンで、旦那様は衣代さんに一目ボレ。大柄でマッチョな男性は、衣代さんのように黒髪ロングヘア、小柄で目がパッチリしていて、自分の意志をハッキリと言わない女性を結婚相手として選ぶ傾向があります。
結婚当時、32歳だった旦那様は、最高学府を出た後に、超大手の監査法人に勤務。上司やら周囲の人に「結婚しないと男として信頼されない」と言われて、焦っていたところに、衣代さんが登場したのだとか。

「夫は、結婚に際して、資産を提示しました。それを見ると、株式投資で億単位の資産を作っており、そのお金を、海外の会社設立に当てている。現地の人にビジネスをさせていて、この人とだったら、豊かな生活が送れると思ったのです」

美人妻は“パパ活”の過去があった

衣代さんは、とても美しい女性です。女性らしさを全身で表現しているよう。聞けば、埼玉県出身で、市営団地に住んでいたとか。DVで浮気性の父親と、アルコール依存症の母親がおり、貧困生活を脱出するために、幼いころから猛勉強していたとか。

「お金がないから、絶対に高校は出してもらえないことがわかっていたのです。学校の先生に、“この世には特待生という制度があるから、それを活用しなさい”と言われ、高校は東京の私立高校に特待生で入りました。でも、そこで、今で言うパパ活に目覚めてしまったんです。私は絶対に男女関係にはなりませんでしたので、かなりのお金を引っ張ることができました。高校生の時に、勉強している女の人が幸せになれないことを知ってしまって、勉強を放棄。自力で稼いだお金と、パパの援助で都内の短大に入学したのです。このときに、両親とは決別。団地を追い出されたので、一人暮らしを始めました」

短大時代に学んだのは、「育ちがいい人」と言われるための、所作と気遣いと言葉使い。

「夫と結婚するまでの10年間、ひたすら条件がいい結婚相手を探して、マナー教室に通っていましたが、一流企業の会社員や、そこそこの資産家では私の望む生活ができない。10年間もがき続けて、夫に会ったのです」

衣代さんが結婚時に夫に提示したのは、月に50万円以上の生活費と、自宅内にサロンルームを作ってくれること。そして、絶対に浮気をしないこと。

「夫は快諾して私と結婚。10年間、いい生活をさせてもらっていました。そこは感謝しています。ただ、発言が超モラハラで、一緒に食事に行くと、お店の人に横柄な態度を取る。時には大声で叱りつけたりして、ホントに恥ずかしいんです。娘にも悪影響があると思っていましたが、一緒にいる機会が少ないので我慢していました。でもこのコロナ禍で、夫といる機会が増えた。街を歩いていると“ここにいるヤツは、みんなバカばっかりだ。家畜だ”などと大きな声で言う。家では大きな体でドーンと寝ており、トイレや洗面所の使い方が悪く、掃除が大変。この3か月で、“愛がない契約結婚はうんざり”と思っていたところに、夫の浮気がわかったのです」

浮気がわかったのは、都心にできたことで話題の北欧の家具店。衣代さんが娘にせがまれて行ったところ、娘が「パパだ。隠れよう」と言いだしたのです。その日は会社に行っているはずなのに、なぜだろうと思うと、20代の女性とデレデレしながら食器やクッションを購入していたとか。

「これがその写真です。手をつないで笑顔で店内の商品を物色している様子がばっちり写っていますよね。私の買い物なんて、一切付き合ったことないのに。もう最悪です。夫とは浮気をしない約束をしていました。相手の女に財産をとられるのがイヤだったからです。だから、あんなに辛い夫婦生活も耐えていたのに許せない。億単位の金をもぎ取って、離婚してやる!家も絶対に渡さない。証拠、絶対におさえられますよね!やってください」

夫とは契約結婚。財産が奪われることを恐れて、浮気を絶対に禁止していた。

※本連載はプライバシーに配慮し、一部内容を変えています。

相手女性は学生?それともビジネスパートナー? 〜その2〜へ続きます。