日本のベンチャー企業が8か国語を翻訳して話す「スマートマスク」を開発し、海外メディアも注目している。現在、世界に3台しかない試作品を取材した。

新型コロナの影響で、マスクをつけた生活が日常となっているが、マスクには声がよく通らず聞き取りにくいなどの課題がある。開発企業の「ドーナツロボティクス」はロボット開発を手掛けるベンチャーだが、この課題に目をつけた。スマートフォンにつなげてさまざまな機能を使うことができるスマートマスク「C‐FACE」の開発に着手。すでに、クラウドファンディングで目標額の3倍以上の186万円が集まった。

クラウドファンディングの186万円で開発

「C‐FACE」(4378円・税込)は、両サイドがプラスチック製で、スイッチや充電口が付いている。口にあたる中央部は洗うことができるシリコン製。これを市販のマスクの外側に装着するだけだ。

驚きの機能その1は、相手に最大10メートル離れた位置からでも、マスクを通してスマートフォンから相手に声が聞こえる。声が通りにくいというマスクの欠点を解消する機能だ。驚きの機能その2は8カ国語の翻訳機能。実際に、ネイティブの英語話者と話すと、日本語→英語も、英語→日本語も完璧に翻訳して音声にした。お互いのスマホにアプリを入れれば、こうした機能が簡単に利用できる。

そして驚きの機能その3は、会話の議事録を作ってくれるというもの。スタジオで山夕貴アナが実演すると、しゃべった言葉がスマホ画面上に文字起こしされて現われた。山アナが「隣の客は柿食う客だ」と早口言葉を言うと、「C‐FACE」はすぐに文字に変換した。

ドーナッツロボティクス・小野泰助CEOによると、「社会生活の中でどうしても対面が必要なときはあるため、マスクを使っても快適に過ごせるように開発した。文字起こしは、店などで会話の内容がモニターに起こされればコミュニジェーションがしやすくなる」と話す。病院の診察や学校の授業など、応用範囲は広そうだ。

教育評論家の尾木直樹は「取材をする時にも記録してくれるなら、すぐに使いたい」。

国際政治学者の三浦瑠麗は「マスクで声が聞きにくいと、怒鳴ってしまうことがあるが、これなら大丈夫。興味あります」。

司会の小倉智昭「自動通訳機は手に持たなければいけないけど、これはその必要もない。しかも5000円弱って、ほかの翻訳機と比べてもかなり安いと思う」

社会学者の古市憲寿「マスクという煩わしさがあるけど、欲しいですね」