高校生の約半数がキャッシュレス決済の利用経験アリ

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 三井住友カードは8月18日、自社運営のメディア「Have a good Cashless.いいキャッシュレスが、いい毎日を作る。」が、中高生の子どもを持つ親500人と、その子どもを対象に実施したアンケート調査を元に制作した、令和の中高生のキャッシュレス事情に関するインフォグラフィックを公開した。

 調査対象者のうち、中高生にキャッシュレス決済を利用したことがあるかを尋ねたところ、高校生では約50%がキャッシュレス決済の利用経験があると答えている。一方、中学生ではキャッシュレス決済の利用経験が35%と高校生よりも低いが、これは中学生のうちは通学が徒歩であることや、校則で通学前後の買い物が禁止されていることなどが影響していると考えられる。

 中高生に、キャッシュレス決済の利用場面を尋ねた質問では、「コンビニで電子マネーを利用する」が最も多く、2位が「コンビニでQRコード決済を利用する」、3位がファストフードなどの「食べ物や飲み物のお店で電子マネー決済」だった。

 中高生がキャッシュレス決済を利用する場所(複数回答)は、リアル店舗が多く、中でも「コンビニ」は78%を占めており、「ファストフードなどの「食べ物や飲み物のお店」、服や雑貨、書店などの「物を買うお店」が25%前後でそれに続いている。

 オンラインでのキャッシュレス決済の利用については(複数回答)、「オンラインショッピング」が17%弱、「フリマアプリ利用」が3%、「スマホアプリのダウンロード購入」が2%弱だった。

 中高生が利用するキャッシュレス決済の種類(複数回答)は、電子マネーが最多で、QRコード決済、プリペイドカードが続き、全体としてあらかじめチャージして利用するタイプのキャッシュレス決済が多い。

 中高生のうち、定期的におこづかいをもらっている人は89%で、うち93%が現金でもらっている。1カ月当たりの平均額は、高校生が4640円、中学生が2964円だった。



 保護者に、子どもにお金をキャッシュレスで渡すメリットを尋ねた質問では、「簡単・手軽」が最も多い。一方、デメリットは「危険・心配」「お金のありがたみを伝えられない」が同率で1位となっている。

 中高生に、現金とキャッシュレスでお金を使った感覚に違いがあるかを尋ねたところ、中学生は60.7%が違いを感じているものの、高校生では51.9%と現金でもキャッシュレスでもお金を使った感覚に違いがないと感じていることが分かった。この結果から、お金をキャッシュレスで渡したからといって、必ずしも「お金のありがたみを伝えられない」わけではないとも考えられる。

 子どもにお金を現金で渡すメリットを尋ねた質問では、こちらも「簡単・手軽」が1位となっている。デメリットは、「子どもが何に使ったかを把握できない」(17.8%)が1位で、「渡したい金額が手元にない時がある・両替が必要」(17.6%)、「ちょうどよい金額を用意できない」(9.3%)といった意見もみられた。