FC東京サポーターからも盛大に送り出された橋本だが、ロシアでも歓迎されているようだ。 (C)SOCCER DIGEST

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 現地時間8月16日にロシア1部リーグ第2節が行なわれ、橋本拳人が加入したロストフは昨シーズン王者のゼニトをホームに迎えた。

 ロストフは前節、アウェーでタンポフと対戦し、1-0で勝利。橋本もさっそくベンチ入りを果たし、83分にロシアデビューを飾っていた。

 ゼニトとの一戦でもベンチスタートの橋本は、1点リードされた74分にバベル・ママエフと交代でピッチに送り出された。中盤でボールを繋ぐ役として前節より長くプレーしたが、87分に2点目を許し、0-2で敗れている。

 今季初のホームゲームは勝利とならなかったが、新加入の橋本に対しては盛大な歓迎が行なわれた。まず、スタジアムの外壁に掲示される巨大な電光掲示板には「THE MATCH DAY」という意味のロシア語、英語表記に加えて日本語で「試合の日」という掲示が。また、クラブ公式SNSには橋本をアニメ風にした特製ポスターも公開された。

 そして、サポーターからも温かい歓迎が。客席には「橋本さん、イエローブルーへようこそ!」という日本語バナーが掲げられた。8月16日は橋本の27歳の誕生日ということもあって、SNSには祝福の言葉も多数寄せられている。

 この様子に驚いているのが、中国メディア『TITAN24』だ。「ロストフはこの日本代表プレーヤーに会うため、信じられない労力を注いだ。まるでアイドルを歓迎しているかのようだ」と驚いている。

「イエローブルーのホームスタジアムは、ロシア・ワールドカップで”ロストフの14秒”が生まれた場所だ。日本代表がベルギー代表に最後の最後で敗れた、あの試合である。そのせいもあるのか、ロストフは日本文化を取り入れることに積極的で、歓迎する日本語のバナーもサポーターが自主的に掲げていた。どうやら日本人のファンもいたようだ」

 さらに、「ロシア人に芸術的才能があることはもちろん、この姿は我が国も学ぶことが多い」と綴っている。

「我が国のナンバーワンスターであるウー・レイがスペインのサッカー界に渡った影響は絶大だった。今や、ヨーロッパには中国が出資するチームが20以上ある。だが、それにしてはファンが望むような、中国文化と親和性が高く、若い消費者に響くスタイルや商品を生み出すことができていない。

 ロストフは、日本の文化的要素を大々的に利用してみせた。これは日本市場をターゲットにしているだけでなく、本質的には日本文化の海外への輸出でもあるのだということを、我々は理解すべきだろう」

 盛大な歓迎を受けた当の橋本は、試合後に自身のSNSでロシア語と日本語でファンに感謝を綴っている。1勝1敗のロストフは次節、アウェーでディナモ・モスクワと対戦する。橋本の3戦連続での起用があるのかにも注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【写真】橋本をあしらったアニメポスターに、スタジアムにはサポからの日本語バナーが掲示