「あなたの身体に潜む富山県

こんなタイトルの、ちょっと変わった展示がツイッターで話題になっている。

富山県はたしかに少し影が薄いかもしれないが...さすがに自分の身体に潜んでいる姿は想像できない。いったいどんな形で、私たちの身体に息づいているというのだろうか。

その答えは、こちらだ。


あなたの身体にも富山県(画像は栗坂こなべ@kurisaka_konabeさん提供)

...見ての通り、左手に富山県が潜んでいる。

どのような構造になっているのか詳しく見てみよう。まず、左手の人差し指、中指、薬指、小指は立山連峰に属する山々だ。

人差し指...剱岳2999メートル
中指...大汝山(おおなんじやま)3015メートル
薬指...雄山3003メートル
小指...薬師岳2926メートル

大汝山と雄山は富士ノ折立(ふじのおりたて、2999メートル)と併せて「立山」と呼ばれ、県民に親しまれている。

また、手のシワで一級河川の小矢部川、庄川、神通川、常願寺川、黒部川を表現。親指はお隣・石川県の能登半島だ。

最初は半信半疑だった方も、このイラストの後で自分の左手で見てみるとどうだろう。河川(手のシワ)は個人差があるかもしれないが、なんとなく富山県に見えてこないだろうか。誰もが左手に富山県を忍ばせているのだ。

この画像はツイッターユーザーの栗坂こなべ(@kurisaka_konabe)さんが2020年8月8日に投稿。「人類の肉体はいつの間にか富山県に侵されていた......!」とコメントを付けてツイートしたところ、12日夜時点で2万件以上リツイートされるなど話題を呼んでいる。

投稿に対して、他のユーザーからは、

「富山の左手の法則」
「富山県は左手にスッポリ収まる... なんか可愛いですねw」
「いいね(富山県の形で)」
「私の手からブリやホタルイカやシロエビがとれたら、そんなに嬉しいことはない」

といった声が寄せられている。

「富山を知ってもらえれば」

「あなたの身体に潜む富山県」のポスターは現在、みちまちスクエアきた(大阪市北区)で開催中の「第153回 日本列島心のふるさと観光展」(開催期間:2020年8月6日〜19日)に出展されたもの。

その中の「絵ハガキ・スケッチ観光展」というコーナーで展示されている。


目立つ(画像は栗坂こなべ@kurisaka_konabeさん提供)

「日本列島心のふるさと観光展」は日本各地の都道府県や市町村をPRするイベントで、各地域のポスターやパンフレットが掲示・陳列されている。

栗坂さんが撮影した観光展の様子を見る限り、「あなたの身体の潜む富山県」の図はひときわ大きく、他の展示物のなかでかなり目立っている。どんなポスターより注目を集めていること間違いなしだ。

栗坂さんも、次のようにつぶやいている。

「他県が地元の名産品をアピールしている中、富山県だけが謎アピールで異彩を放っている」

Jタウンネットは12日、この図を制作した近畿富山県人会の高林英夫(78)さん(「高」ははしごだか)に話を聞くことができた。

高林さんは富山県出身。「左手に潜む富山県」に気づいたのは、何がきっかけだったのだろうか。高林さんに聞いてみると、

「小学校の頃に、富山県が『よだれ前掛け』みたいな形だと習いました。そこから左手がその形に似てるなあと思っていました」

とのこと。20年ほど前から、富山県人会の会合などで「左手に潜む富山県」を普及させようとしてきたという。自分の出身地を聞かれた時に「手広げると、ここ」と位置を示すために使うこともあるそうだ。

高林さんは今回ツイッターで話題となったことについて、

「富山を知ってもらえればなと思います」

と話す。みなさんも富山県のように、自分の地元が身体に潜んでいないか探してみるのもいいかもしれない。