歴史的大敗のバルサ、現地サポも怒り心頭…練習場には上層部と選手批判のバナー

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 バルセロナのサポーターは、クラブの迷走ぶりに我慢がならないようだ。15日、スペイン紙『マルカ』が報じた。 

 バルセロナは14日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝バイエルン戦で、2−8の大敗を喫し、早々と決勝トーナメントの舞台リスボンから去ることに。現地時間15日に地元バルセロナへと帰還した選手たちは、練習場『シウタ・エスポルティバ・ジョアン・ガンペル』に各々の車を取りに戻ったが、そこで待ち受けていたのは怒り狂ったサポーターたちだった。

 サポーターから選手に対しては怒号が浴びせられ、練習場の前には「取締役会と選手は、121年の歴史の恥だ」、「贅沢品を減らせ、もっとプライドを身につけろ」、「傭兵は出て行け」などと書かれた3つのバナーが掲げられた。選手たちは裏口から練習場を後にしたが、メインの通用口を通ったマネージャーらにも罵声が浴びせられたようだ。

 2019−20シーズンのバルセロナはシーズン途中の監督交代も実らず、リーガ・エスパニョーラで宿敵レアル・マドリードの優勝を許すと、コパ・デル・レイとスーぺルコパ・デ・エスパーニャも敗退。唯一残されていたCLも逃し、12年ぶりの無冠が決まった。バルセロナは17日に緊急の役員会を開くことが伝えられており、同日までにキケ・セティエン監督の解任も発表されると見られている。同監督の後任候補には、エスパニョールでの指揮経験もあるマウリシオ・ポチェッティーノ氏や、クラブのレジェンドであるシャビ氏(現アル・サッド監督)らの名前が挙げられている。