欧州トップクラスの守備力侮るな EL“3番人気”のセビージャこそ優勝候補か
ヨーロッパリーグもベスト4が出揃ったが、やはり人気が高いのはマンチェスター・ユナイテッドとインテルだ。両チームによるファイナルを望むサッカーファンも多いはず。
しかし第3の勢力であるセビージャを忘れてはならない。ヨーロッパリーグ・マスターとも言えるセビージャこそ、真の優勝候補と言ってもいい存在なのだ。
彼らの強みは単なる経験値だけではない。最終ラインから前線まで質の高いプレイヤーが揃っているのだ。
ヨーロッパリーグでもベスト16ではローマを2-0、ベスト8ではウォルバーハンプトンを1-0と、どちらもクリーンシートで勝利を収めている。この守備を破るのは準決勝の相手であるマンUでも簡単ではないはず。
その守備を支えるセンターバックは2人とも人気が高い。21歳のジュール・クンデはビッグクラブのターゲットになっており、いくつか噂も出ている。数年後が楽しみなフランス産センターバックだ。
そんな若いクンデを引っ張る27歳のディエゴ・カルロスは成熟したディフェンスモンスターだ。
こちらもバルセロナやリヴァプールからの関心が噂されるなど、人気は高い。何よりリーガ公式スタッツによると、今季のカルロスはリーグ最多となる174回ものクリアを記録している。セビージャの堅守を支えてきたことが分かるスタッツと言えよう。
さらにサイドバックはヘスス・ナバス、セルヒオ・レギロンと攻撃力抜群の2人が揃う。
ナバスの攻撃力は説明不要だが、レアル・マドリードからレンタルで加わっているレギロンもチェルシーが関心を示すなど人気上昇中の実力派サイドバックだ。
中盤から攻撃をコントロールするMFエベル・バネガ、ワイドな位置から仕掛けられるFWスソ、ルーカス・オカンポスなど攻撃面にも役者は揃う。
『90min』はセビージャの守備を今大会で最も恐ろしいと評価しているが、その安定感はマンUとインテルをも超えているかもしれない。
まずは16日にマンUとセビージャの準決勝が行われるが、セビージャが勝利してもサプライズではないのだろう。
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